2008 Fiscal Year Annual Research Report
和式生活における人工関節患者の日常活動レベルとQOLの長期追跡調査
Project/Area Number |
18592420
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
藤田 君支 Saga University, 医学部, 准教授 (80315209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 明美 佐賀大学, 医学部, 准教授 (00336140)
佛淵 孝夫 佐賀大学, 医学部, 教授 (40190219)
上杉 裕子 神戸大学, 医学部, 助教 (40423230)
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Keywords | 人工股関節 / 健康関連QOL / SF-8 / Euro-QOL / 活動量 |
Research Abstract |
本年度は、股関節術後3年の患者の運動量と健康関連QOL調査を行い、運動状況の実態を把握する。 また、関連要因との検討や健常者との比較を行う。これまでに股関節術患者を対象に縦断的な健康関連QOL調査を実施してきたが、本調査の対象は術後3年の調査に有効回答した253名で、そのうち術後に日常的な運動を行っていると回答した163人に活動量測定を依頼した。なお、健常者群は昨年の調査データ43名や先行研究データを使用した。実測調査はライフコーダEXを用い、身体活動量、活動強度、歩数を10日間測定した。調査票では属性(性、年齢、術式等)、手術前後の運動に関する項目、日本語版WOMAC、EuroQol・5Dを使用した。 調査票が有効で、活動量を実測できた110名(平均年齢は62歳、女性92名)を分析対象者とした。術前の運動については、「ほとんど運動しない」が32.7%で、定期的な運動をしていると回答した人も散歩や体操など軽い運動が多かった。種類は散歩など軽い運動が多かったが、テニスやジョギングなどの強度の高い運動を行っている人もいた。軽い運動は術後の開始時期が早く頻度も週に数回と多かったが、激しい運動は年に数回程度であった。術後の活動量は、平均歩数が6666歩、運動量は149.1kcalであった。 年齢別に運動の動機をみると、75歳以上群では他の2群に比べ「楽しみや気晴らし」が多く、平均歩数と運動量が低かった。術式別では、片側術と両側・再置換術群では活動量に有意な差がなかった。WOMACとEQ5Dによる健康関連QOLは術式による差はなかったが、年齢が高いほどEQ5Dは高い傾向にあった。また、健常群との比較では、性や年齢を考慮すると有意な差はなかった。
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