2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢患者に対する経管栄養法の長期適用において看護実践家が見出しているエビデンス
Project/Area Number |
18592431
|
Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
北川 公子 Niigata College of Nursing, 看護学部, 教授 (30224950)
|
Keywords | 看護学 / 高齢者 / 経管栄養法 / 経皮内視鏡的胃瘻増設術 / エビデンス / 死亡 |
Research Abstract |
1.目的 本調査の目的は、在宅で療養生活を送る胃瘻創増設高齢者の、死亡までのプロセスを把握し、訪問看護師が着目している身体徴候を明らかにすることである。 2.方法 2007年12月現在、全国訪問看護事業協会の正会員名簿に記載されている全国2579の訪問看護ステーションのうち20%無作為で抽出した524機関に対し、2008年2月、質問紙調査を実施した。胃瘻造設高齢者の担当経験のある訪問看護師を回答者とし、1機関4通の調査票を送付したところ、422人の返信を得た。 3.結果の概要 ・422人中、過去1年間に死亡した胃瘻造設高齢者を担当していた者は151人(35.8%)であった。このうち、65.5%は、ケースを担当したとき、すでに胃瘻を保有しており、胃瘻造設から死亡まで3年以上に及ぶものが35.8%であった。 ・死亡前1年に見られた身体徴候で多いのは、嚥下困難、痰の増加、瘻孔部のスキントラブル、死亡前1週間では、便秘、発熱、浮腫、褥瘡、拘縮、喘鳴、痰の増加、であった。
|