2007 Fiscal Year Annual Research Report
専門職と住民の協働による在宅閉じこもり高齢者への支援方法の検討
Project/Area Number |
18592439
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Research Institution | Aichi Prefectural College of Nursing & Health |
Principal Investigator |
古田 加代子 Aichi Prefectural College of Nursing & Health, 看護学部, 准教授 (00319253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
流石 ゆり子 山香県立大学, 看護学部, 教授 (70279892)
伊藤 康児 名城大学, 人間学部, 教授 (90159872)
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Keywords | 高齢者 / 閉じこもり / 現在の生活 / 思い / 質的記述的研究 |
Research Abstract |
移動能力があるにもかかわらず、在宅で閉じこもっている高齢者への支援方法を検討するためには、対象者が閉じこもった状態にある中で、その生活にどのような思いを抱いているのかを把握することが大変重要である。そこで今年度は支援方法を検討するための基礎的データを得るために以下の研究を行った。 移動能力があるにもかかわらず、外出頻度が週1回以下の閉じこもり高齢者を対象に、現在の生活についての思いを明らかにすることを目的とし、A県とY県の農山村で暮らす9名の高齢者に半構成面接を行い、質的記述的研究によって、以下の結果を得た。 1.閉じこもり高齢者の現在の生活に対する思いは、【老いても老いにあわせた生活ができればいい】【自分の過去に満足している】【今の暮らしが幸せだ】【人の世話になりたくない】【外出したくない】【外出したい】【何もする気がしない】【自分の周囲の人や様子が気にかかる】【大切な人を失ってさびしい】【人との交流ができにくくなった】【家族や神仏が心の支えだ】【生き方に対する望みを持っている】の12カテゴリーに分類できた。 2.抽出された12のカテゴリーは、【自分の過去に満足している】【家族や神仏が心の支えだ】【大切な人を失ってさびしい】【老いても老いにあわせた生活ができればいい】という「現実に折り合いをつける思い」をベースにしていた。さらに【今の暮らしが幸せだ】という思いが分岐点になり、【何もする気がしない】【外出したくない】などの「消極的な思い」と、【人の世話になりたくない】【外出したい】などの「積極的な思い」の間で揺れ動いていると推察された。
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Research Products
(1 results)