2008 Fiscal Year Annual Research Report
腹膜透析療養者の地域連携支援グランドモデルの構築に関する研究
Project/Area Number |
18592450
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
三村 洋美 Showa University, 保健医療学部, 准教授 (30382427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
人見 裕江 香川保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30259593)
下山 節子 日本赤十字九州国際大学, 看護学部, 准教授 (60341541)
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Keywords | 高齢者透析療養者 / 腹膜透析 / 地域連携 |
Research Abstract |
本研究の目的は,在宅の腹膜透析療養者が在宅療養を継続できるように支援を受けられるような地域連携のモデルを構築することである。具体的には在宅の腹膜透析療養者が在宅療養を継続できるように支援を受けられるような地域連携のモデルを構築することである。具体的には1つ目は在宅支援を行う医療と福祉の専門職者の役割の明確化を行い,グランドモデルを作成することである。2つ目はグランドモデルを運用して医療と福祉の専門職者が連携した支援を実施し,その評価を行うことである。 研究の方法は,まずは3ヶ所のモデル地区を設定し,医療および福祉専門職者へのヒアリングおよび連携のためのワークショップを開催した。次にグランドモデル作成のためのワークショップを行い,グランドモデル作りと療養者一人ひとりに合わせてモディファイモデルを策定した。最後に3ヶ所のモデル地区で,実際に策定したモディファイモデルを運用し,評価を行った。 結果、グランドモデルを運用するための,医療および福祉の専門職者の役割が明らかになり,それぞれが主に担当する支援内容の明確化と連携の方法が明確になった。グランドモデルを一人ひとりの腹膜透析療養者にあてはめてモディファイモデルを作成して連携支援を行った結果,グランドモデルの活用によってそれぞれの専門職者がより専門的な支援を行えるようになり,役割分担を行いながらスムースな支援が行えるようになった。さらに医療および福祉の専門職者の在宅療養を継続することへの自信にもつながった。今後は,在宅療養の継続として,このグランドモデルを活用して終末期まで支援できるかどうかの検証を行うことが課題であることもわかった。
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