2006 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者グループホームにおける終末期ケアの研修プログラムの開発
Project/Area Number |
18592459
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aino University |
Principal Investigator |
平木 尚美 藍野大学, 医療保健学部, 助手 (10425093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大町 弥生 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (90269770)
上西 洋子 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (30310741)
辻村 史子 藍野大学, 医療保健学部, 助教授 (20299829)
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Keywords | 認知症高齢者 / グループホーム / 終末期ケア / 介護職員 / 研修プログラム / 老年看護 / メルボルン / Palliative Care |
Research Abstract |
目的:GHにおける職員に対して終末期ケアの研修プログラムの開発を行う。 1.文献研究:認知症高齢者の終末期とは(1)認知症である(2)がんなどの予後不良の疾患に罹患している(3)経口摂取が出来ない・寝たきりである・感染症に罹患している状態で死が近くなった状態と定義した。 2.モデル施設調査:8月〜9月に国内外(豪州)より,GHや高齢者福祉施設の職員に聞き取り調査を行った。その結果,医療機関と連携がGHでの終末期ケアを実施に関係していた。豪州では,認知症高齢者の終末期ケアを特別視せず,認知症もしくは高齢者の終末期ケアとしてPalliative Careに含み,看護師を中心として終末期ケアを行っていた。 3.予備調査:認知症の人を介護する家族11人と,GHや高齢者福祉施設の職員20人にインタビューを行い,調査票の作成を行った。成果の一部は,第20回日本看護研究学会近畿・北陸地方大会で示説発表した。 4.実態調査 (1)ニーズ調査:老人クラブ等で行う予定であったが認知症と終末期のイメージ化が困難であり,期待する回答が得られないという予測から,認知症の人を介護する家族に半構成的面接を行った。その結果,認知症になったとき終末期に期待することは(1)良い施設を選択する(2)基本的な日常生活の援助をする(3)終末期になっても人としてみてほしい,ことが示唆された。 (2)フィールド調査:近畿圏内1062か所のGHに終末期ケアの教育内容・実施状況に関する調査票の配布し,4週間の留置き後,返信してもらった。回収率は35.1%で,374か所のGHから施設管理者484人,職員1792人の回答があった。 結果は,1人以上の終末期ケアを体験しているGHの職員は,経験の有無と必要な援助項目や研修内容は弱い相関関係であり経験しているからといって具体的に終末期ケア時に必要な援助項目や研修内容のイメージ形成はなされていないことが示唆された。
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