2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592463
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Research Institution | University of Shizuoka,Shizuoka College |
Principal Investigator |
今福 恵子 University of Shizuoka,Shizuoka College, 助教 (80342088)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深江 久代 静岡県立大学短期大学部, 教授 (30300172)
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Keywords | 在宅看護 / 難病患者 / 災害看護 / 災害マニュアル |
Research Abstract |
今年度はパーキンソン患者の災害準備の実際を調査し、災害支援の課題を明らかにすることを目的に研究を行った。静岡市保健所の協力を得て、平成19年度の特定疾患更新申請者453名に保健所から県庁へ依頼しアンケート用紙を郵送した。質問内容は、食事、排泄等ADLや介護認定、障害者手帳の有無、介護保険サービスの活用の有無、災害時の準備(耐震対策の有無、水・食料・薬の備蓄、消防署・地域の自主防災への事前連絡の有無、災害に対する不安の有無)などである。 【結果】230人(回収率50.8%)から回答が得られた。療養者の性別は男性50%、女性50%であった。年齢について70代が一番多かった。災害準備について「耐震対策をしている」が47.4%「3日以内薬の備蓄あり」が12.2%「1週間位備蓄あり」が33.5%「それ以上備蓄あり」が26.1%「備蓄していない」が17.4%であった。「3日以内の水の備蓄あり」が40%「水の備蓄なし」が31.7%「3日以内の食料の備蓄あり」が39.1%「食料の備蓄なし」34.8%「病院の確保あり」が19.6%「自主防災組織への事前連絡あり」が17.8%であった。「災害に対する不安あり」が70.9%であった。災害に対する不安についての自由記述では、薬の不安、移動についての不安や避難所で生活の不安(ベッドでの生活ができるかなど)が多かった。また独居や老夫婦二人暮らし、家人が留守の時の不安もあった。【考察】外出に関して、一部介助、全部介助をあわせて約80%の人が自力では外出できず、在宅パーキンソン患者の約74%が在宅療養をしていることから、ほとんどの人が災害時の移動は困難であると考える。そのため災害時家にいることが予想されるため耐震対策や薬・食料・水等の災害準備が重要である。しかし薬の備蓄について3日以内の備蓄や備蓄をしていない人が約30%いること、災害時の移動、薬、避難所での生活等についての不安も多く、災害準備に関する支援が必要と考える。
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