2007 Fiscal Year Annual Research Report
中間支援組織を媒介とするイシュー・ネットワークの研究
Project/Area Number |
18600010
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
吉田 忠彦 Kinki University, 経営学部, 教授 (20210700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 廣光 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80093029)
田尾 雅夫 京都大学, 公共政策大学院, 教授 (40094403)
若林 直樹 京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80242155)
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Keywords | 中間支援組織 / イシュー・ネットワーク / NPO / NPO支援センター / 日本NPOセンター |
Research Abstract |
都市における市民の自発的なネットワーキングをコーディネートしたり、サポートするNPO中間支援組織について、日本を代表する日本NPOセンターを中心にして詳細な調査を行った。調査の方法は、イシューの発生・発展に影響を及ぼしたキーパーソンへの聞き取りと、その当時のドキュメンツの分析を中心とした。 現在、日本におけるNPO支援組織は都市部を中心に普及のプロセスにあるが、そうしたNPO支援組織自体のネットワーク形成、そのネットワークを仲介する組織が見られるようになっている。そうした全国的な組織は、ナショナル・センターと呼ばれることが多い。日本NPOセンター、NPOサポートセンター、NPO事業サポートセンターの三者がナショナル・センターとされているが、中でも日本NPOセンターは代表的な存在である。2006年11月にその日本NPOセンターが設立10周年を迎えたために、その設立の状況などを振り返るイベントや記念誌の発刊がなされた。それらの年記念事業にかかわり(記念誌への寄稿など)、関係者へのインタビューと参与観察する機会を得た。 そのイシューの発生と発展のプロセスにおいては、ネットワーキング研究会、日本ネットワーカーズ会議などのいくつかの研究会、経団連やトヨタ財団などの関連団体、そしてNPO法成立を目指していた運動団体や活動家など、多様な関係者が重層的に関わりながらイシュー・ネットワークを形成していく様子がかなり詳細に把握することができた。聞き取り調査の内容は、ほぼ全部がICレコーダーに録音され、さらにその音声データのテキスト化が進められている。これ自体の資料としての価値も高い。
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Research Products
(8 results)