2006 Fiscal Year Annual Research Report
高等学校の総合的な学習の時間における観光教育のカリキュラム研究
Project/Area Number |
18601008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yokohama College of Commerce |
Principal Investigator |
宍戸 学 横浜商科大学, 商学部貿易・観光学科, 准教授 (00364290)
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Keywords | 観光教育 / 総合的な学習の時間 / 高等学校 / 専門教育 / 地域・郷土理解 / 修学旅行 / キャリア教育 |
Research Abstract |
高等学校における観光教育は取り組み事例も少なく、その現状は十分に把握されていない。そこで、総合的学習におけるカリキュラムを検討するには、従来から行われている観光教育を参考にし、総合的学習の相違点も十分意識しておく必要がある。以上から、平成18年度は、高等学校の観光教育の概況を把握することを目的とし、以下の4つの調査を実施した。 1.平成18年7月25日〜26日に青森県十和田湖で開催の「全国高等学校観光教育研究大会」に参加し、その動向を探り、参加校の教員にインタビュー調査とあわせて、基礎資料を収集した。 2.平成18年9月〜10月に60の都道府県市教育委員会に質問紙調査を実施し、全国で観光教育に取り組む学校を把握した。しかし、総合的学習の取り組みについては、教育委員会も十分把握していなかった。そこで、11月8日に広島、12月12日に高知の教育委員会を訪問し、各県のインタビュー調査を行った。その結果、観光教育という意識がなくても、地域・郷土やキャリア教育、修学旅行をテーマにした観光関わる取り組みは多数あることが判明した。 3.平成19年2月〜3月に観光教育に取り組む高等学校64校に教育内容や総合的学習の活用について質問紙調査を実施した。結果については現在分析中である。 4.実際に観光教育に取り組む広島、和歌山、高知、三重、大阪、長崎、鹿児島、沖縄の計13の高等学校を訪問し、資料収集とインタビュー調査を行った。また、参考事例として広島県の中学校を訪問した。他にも観光副読本を作成し、総合的学習での観光教育を検討中の沖縄県観光コンベンションビューロー等の取り組みを調査した。以上から総合的学習における観光教育の可能性を探った。 そして、本研究の途中経過について、平成18年12月の日本観光研究学会と平成19年3月の日本観光ホスピタリティ教育学会で報告した。
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