2007 Fiscal Year Annual Research Report
高等学校の総合的な学習の時間における観光教育のカリキュラム研究
Project/Area Number |
18601008
|
Research Institution | Yokohama College of Commerce |
Principal Investigator |
宍戸 学 Yokohama College of Commerce, 商学部・貿易・観光学科, 准教授 (00364290)
|
Keywords | 観光教育 / 総合的な学習の時間 / 地域素材 / カリキュラム / 地域連携 / 観光振興 / 旅育 |
Research Abstract |
前年度実施した全国高等学校の観光教育調査を分析し、観光教育の状況を明らかにした。その結果、観光産業に関する専門知識と技能習得が志向される一方、地域の素材を活用も広がり、総合的な学習との関係性が高まっていることが判明した。また、各校のヒアリング調査から、「地域素材」を活用する観光教育への関心が高まり、地域連携に基づく実践が成果を上げていることが分かった。教育委員会や自治体、企業の取り組みからも総合的な学習の時間における観光教育の展開が期待されていることが明らかとなった。 その後、総合的な学習の時間におけるカリキュラムの位置づけと展開方法について検討した。同時に、研究成果をもとに、各校の観光教育校の担当教員と意見交換を行った。その過程で、観光教育に取り組む各校・教員達に指導助言を行うことが出来た。具体的な成果は以下の4点である。 1.前年度に引き続き、7県8高等学校を訪問し、観光教育調査を行った。また、観光副読本を活用し、観光教育に取り組む宮崎県、県で観光教育プランに取り組む山形県、地域観光教育連絡協議会を立ち上げた和歌山県と石川県、「旅育」に取り組む日本ツーリズム産業団体連合会への調査を実施した。 2.奈良県立大学、愛媛大学、流通科学大学の観光・地理分野の専門家とこれまでの研究成果について意見交換を行い、「総合的学習においては地域素材の活用が有効である」と意見が一致した。 3.研究成果は、2つの学会報告と査読審査中の学会論文投稿、専門誌などで発表した。 4.研究成果は、1自治体・2高校・2研究会で講演し、観光教育に取り組む教員にカリキュラム案を提示した。
|