2006 Fiscal Year Annual Research Report
養殖・畜養マグロにおける水銀汚染および有機塩素系化合物汚染の実態調査
Project/Area Number |
18602002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
遠藤 哲也 北海道医療大学, 薬学部, 准教授 (10133216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 治 北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 助教 (10418882)
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Keywords | 食品 / 安全 / マグロ / 水銀 / 有機塩素系化合物 / 養殖 |
Research Abstract |
日本国内で販売されている養殖・畜養マグロの水銀濃度とPCBなどの有機塩素系化合物の濃度を分析した。我が国の魚介類の総水銀の規制値は0.4ppmであり、原則としてこれより高濃度の総水銀を含むものは食品としての販売は禁止されている。しかし常に高濃度の水銀を蓄積しているマグロ類、サメ、鯨などはこの規制の適用除外となっている。一方PCBの規制値は0.5ppmである。 日本の南西地域で行なわれているクロマグロの養殖は幼魚を2-3年間飼育したもので、小型のマグロ(30-50kg)である。これらの赤身肉に含まれている総水銀濃度は0.4ppmを超えるものは少なく、これはマグロの年齢(魚体の大きさ)を反映したものと思われる。養殖地域で比較すると南の地域で養殖したマグロほど総水銀濃度が高く、一番南の沖縄のマグロでは0.4ppmを超えるものが含まれていた。トロの部分の総水銀濃度は赤身に比べて低く、これはメチル水銀が脂肪に蓄積しにくいことが原因と思われる。これらの結果は我々が既に報告している鯨類の水銀汚染の結果と一致している。 PCBなどの脂溶性化合物は赤身よりトロに高濃度に蓄積し、トロとして販売されていたもの大部分は0.5ppmを超えていた。北の地域で養殖したマグロほどPCB濃度が高かったが、PCB濃度を脂肪量当りで比較した場合には一定の地域差が認められなかった。地域差の原因として北の地域のマグロほど脂肪量が多いことが考えられる。現在、DDTの代謝物であるDDEとトランスノナクロールの分析も行ない、その結果を鯨類の結果と比較している。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Distribution of total mercury,methyl mercury and selenium in pod of killer whales (Orcinus orca) stranded in the northern area of Japan : Comparison of mature females with calves.2006
Author(s)
Endo, T., Kimura, O, Hisamichi, Y., Minoshima, Y., Haraguci, K.
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Journal Title
Environ.Pollut. 144
Pages: 145-150
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[Journal Article] Incomplete reporting of whale,dolpin and porpoise"bycatch"revealed by molccular monitoring of Korean markets.2006
Author(s)
Baker, C.S, Lukoschek, V., Lavery, S., Balebout, M.L, Yong-Un, M., Endo, T., Funahasi,N.
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Journal Title
Anim. Consev. 9
Pages: 474-482
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[Journal Article] Contamination level of mercury in red meat products from cetceans available from south Korea markets.
Author(s)
Endo, T., Yong-Um, M., Baker, C.S., Funahashi, N., Lavery, S., Dalebout, M.L., Lukochek, V., Haraguchi,K.
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Journal Title
Mar.Pollut.bull. (in press)