2007 Fiscal Year Annual Research Report
チオレドキシンを酸化ストレスマーカとしての睡眠時無呼吸の臨床的及び基礎的検討
Project/Area Number |
18603003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
陳 和夫 Kyoto University, 医学研究科, 准教授 (90197640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 肇 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70303914)
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Keywords | 睡眠時無呼吸 / 閉塞型睡眠時無呼吸 / 低酸素 / 間歇的低酸素 / 肥満 / 酸化ストレス / グレリン |
Research Abstract |
低酸素曝露装置制作 細胞に無呼吸と同様な間歇的低酸素を暴露させる装置が完成した。 本装置はコントローラー、制御ロボット、培養容器、低濃度酸素培地、通常酸素濃度培地、培地ポンプ、二酸化炭素インキュベーターにより構成され、細胞の入った容器が低濃度酸素培地、通常酸素濃度培地に入ることによって、細胞が間歇的低酸素に暴露されることになる。今後この装置を用いて、諸種細胞に対する間歇的低酸素の影響を解析していく予定である。当初の計画予定より、機器の製作が遅れたため具体的実験は今後の課題となった。 グレリンと閉塞型無呼吸の関連 生体の酸化ストレスには肥満の影響も考えられるので、肥満制御因子のひとつであるグレリンに対する閉塞型睡眠時無呼吸の影響を検討した。血中グレリンを閉塞型無呼吸患者において測定した。21名のOSA患者の血中グレリン値をアシル化(活性型)、脱アシル化と分離して治療前後で測定し、非OSAと比較検討した。OSA患者において早朝の血中グレリン値(アシル化:11.4±5.86 fmol/mL,脱アシル化:84.2±50.6 fmol/mL)は非OSA(アシル化:7.19±3.80 fmol/mL,脱アシル化:48.3±23.2 fmol/mL)比較して活性型(p=0.03)、脱アシル化(p=0.02)とも有意に高く、治療にて活性型のみ有意(p=0.02)に低下した。総グレリン値は呼吸障害指数と有意に相関した(p=0.002)。
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Research Products
(4 results)