2006 Fiscal Year Annual Research Report
Th2細胞分化におけるSTAT5a標的遺伝子の網羅的解析
Project/Area Number |
18604002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
加々美 新一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (30375654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 裕史 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
廣瀬 晃一 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (90400887)
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Keywords | Stat5a / mastermind like 2 / Notch receptor / クロマチン免疫沈降 |
Research Abstract |
近年、Th2細胞の分化・活性化には、Stat6非依存的経路が存在することが明らかとなった。一方、本研究者は、これまでの研究により、Stat6とStat5aを同時に不活化するとTh2細胞分化とアレルギー性気道炎症が完全に抑制されることを見いだし、Stat5aがStat6非依存的Th2細胞分化に必須であることを明らかにした。これらの研究成果は、Stat5a経路をターゲットとしたアレルギー性疾患治療の可能性を示唆するが、Stat5aの下流でTh2型免疫応答を選択的に誘導する分子はいまだ不明である。 そこで本研究では、転写因子と標的遺伝子との結合を直接検出可能なクロマチン免疫沈降法を用いてStat5aが制御する遺伝子群の同定を試みた。その結果、IL-2で刺激した脾臓T細胞の細胞抽出液を抗Stat5a抗体にてクロマチン免疫沈降したところ、mastermind like 2,Rho guanine nucleotide exchange factor (GEF)1,regulatory factor X, syndecan 1,TNF receptor-associated factor 1,Rap guanine nucleotide exchange factor (GEF)1 isoform 2,integrin alpha 11などの遺伝子近傍にStat5aの結合が確認された。特にmastermind like 2はT細胞分化に深く関与するNotchシグナルのcoactivatorであり、Stat5aがmastermind like 2の発現制御を介してNotchシグナルに何らかの影響を及ぼしている可能性が推測される。今後、siRNAにより上記各遺伝子をノックダウンし、各遣伝子のサイトカイン産生やTh1/Th2細胞分化における役割を解析する。サイトカイン産生やTh1/Th2細胞分化における役割が認められた遺伝子に関してはノックアウトマウスを作製し、アレルギー性気道炎症における役割を検討する。
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