2007 Fiscal Year Annual Research Report
カロテノイド摂取による食物アレルギー感作成立の抑制に関する研究
Project/Area Number |
18604011
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Research Institution | National Institute of Health Sciences |
Principal Investigator |
穐山 浩 National Institute of Health Sciences, 代謝生化学部, 室長 (10260259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 良子 国立医薬品食品衛生研究所, 衛生微生物部, 部長 (10195761)
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Keywords | 食物アレルギー / β-カロテン / B10Aマウス / ヒスタミン / サイトカイン / Th1 / Th2バランス / オボアルブミン |
Research Abstract |
本研究では、オボアルブミン(OVA)経口連続投与で感作が誘導可能なB10Aマウスを用いてカロテン強化食摂取の食物アレルギー発症抑制のメカニズムについて検討した。B10AマウスにOVA1mg/匹を9週間連日経口投与し、9週後に、血清中OVA特異的抗体価、ヒスタミン濃度、ASA後の体温の測定を行った。また、MLN中リンパ球のポピュレーションをフローサイトメトリー(FCM)により解析した。CD4^+T細胞を脾臓より単離しRNAを抽出後、GATA3、T-bet及びFoxp3のmRNAをReal-Time PCRにより定量した。α-カロテン、β-カロテン及びリコピンは標準粉末飼料に混合(2mg/100g)して経口投与を開始する2週間前から自由摂取させた。カロテノイド投与群の脾臓細胞よりCD4^+T細胞を単離し、GATA3及びt-betのmRNAを定量したところ、対照群に比べ低い値を示した。FCMを用いて腸管膜リンパ節(MLN)中のリンパ球サブセット構成を調べたところ、α-カロテン摂取群、β-カロテン摂取群ともにFoxp3陽性細胞の割合が対照群と比較して有意に減少していた。脾臓細胞由来CD4^+T細胞のTh1及びTh2のmaster regulatorのmRNA測定から、カコテノイド強化食によって抗原感作の抑制が示唆された。腸管においてカロテンの代謝産物であるレチノイン酸がMLN中リンパ球のFoxp3陽性細胞の分化を促進することによるアクティブサプレッションによる抗原経口感作の抑制と考えられたが、α-カロテン群、β-カロテン群共にFoxp3陽性細胞は対照群より抑制された。
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Research Products
(4 results)