2006 Fiscal Year Annual Research Report
同期多地点共同によるパプアニューギニアの地域調査研究
Project/Area Number |
18606001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
吉田 雅巳 千葉大学, 教育学部, 教授 (80221670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬田 智恵子 お茶の水女子大学, サイエンス&エディケーションセンター, 研究協力員 (70280542)
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Keywords | 国際貢献 / 衛星通信・放送 / 社会開発 / 人材開発 |
Research Abstract |
本研究では現地教育省と共同して,村の唯一の公的機関である学校を校下住民に開放し,地域啓発番組をTV制作放送し,地域住民の共同視聴と子どもたちとの日常交流の親密化を促進し,コミュニティー内に生起するミクロレベルとメゾレベルの間の人材資源に対する認識,意識変容を追跡調査する。 まず,設定した活動A(地域啓発番組の企画・制作・放送)に関して,18年度は,啓発番組の企画・制作を実施した。教育省の実施する学校対象のTVによる教育改善プロジェクトの進度を勘案し,地域内での対話や議論を啓発するべく,環境問題環境改善に関するテレビクリップを開発した。制作段階では,当該国の限られた資料実態を勘案し,NHKインターナショナルと共同研究を実施し,豊かなアーカイブ資料を最大限に活用した具体的,かつわかりやすいクリップを開発できた。クリップは3月に放送し,その影響を調査した。 次に活動B(家庭,コミュニティーの人材開発への理解の実態調査)について,基本的な地域統計資料を収集するに加えて,首都に集まった地域教員を対象にして,地域の人材開発のニーズ,課題についての調査を質問紙により実施した。 さらには,活動C(多地点,多層の連携研究活動の実施)について,メゾレベルからの地域に対する教育,人材開発支援の実態把握とTVを活用した施策改善のため,地域を踏査し,滞在調査を実施した。これは,地域啓発施策のミクロレベルとメゾレベルに関する研究であり,地域の人材開発関係者と共同で資料収集し,結果をQFD (Quality Function Deployment)の形でまとめた。
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