2006 Fiscal Year Annual Research Report
工業高専および企業における人材育成と技術者倫理教育の現状と課題
Project/Area Number |
18607005
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
川北 晃司 東京工業高等専門学校, 一般教科, 助教授 (30353254)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 豊 東京工業高等専門学校, 一般教科, 教授 (10369944)
浅野 敬一 東京工業高等専門学校, 一般教科, 助教授 (30369946)
木村 南 東京工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (40342472)
庄司 良 東京工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30332000)
|
Keywords | 技術者倫理教育 / 高等専門学校 / 安全 / 環境 / 経営倫理 |
Research Abstract |
まずは(社)日本工学教育協会第54回年次大会(2006年7月)において、各研究分担者が手分けして、以下、計三本の研究発表をおこなった。すなわち「工学系および人文・社会系教員による科目設計の実践---東京高専技術者倫理教育の試みIII---」(河村豊)、「ステークホルダー・マネジメントの援用による多様な「配慮」の実践---東京高専技術者倫理教育の試みIV---」(浅野敬一)、「ICタグ応用開発に関する情報管理と技術者倫理---東京高専技術者倫理教育の試みV---」(木村南)である。 ついで、技術者倫理に関わる講義を運営するための教育機関の現場をリアルに分析する目的で、科目運営、講義の実施形態、担当教員およびその他教員の問題意識などの実態について、日本における原則全ての工業高等専門学校を対象にしてアンケート調査を2007年2月から3月にかけて実施した。対象は、高専の常勤教員4345名。その内、国立高専は55校、公立4校、私立3校の合計62校。回収数は、2130通で、発送した常勤教員数に対する回収率は45.8%であった。アンケート結果の分析結果については、今後討議検討の上、2007年8月の(社)日本工学教育協会第55回年次大会等にて報告予定である。 以上と平行して、技術者倫理関連のいくつかの重要なトピックについての文献収集・研究も同時に進行させた。その研究結果はとりあえず、以下の三本の論考として結実した。すなわち「増進遺伝子技術利用に関する倫理的考察」(川北晃司)『工学教育』第54(5)号(2006年9月)pp.20-24.「戦後日本における競争政策と入札談合問題---技術者倫理教育のために---」(浅野敬一)『東京工業高等専門学校研究報告書』第38(2)号(2007年3月)pp.17-26.および「責任ある内部告発とは何か---技術者倫理教育のために---」(川北晃司)『東京工業高等専門学校研究報告書』第38(2)号(2007年3月)pp.45-56である。
|
Research Products
(6 results)