2006 Fiscal Year Annual Research Report
一次求心性Aβ線維のイオンチャネル発現調節機構の解明と難治性疼痛治療への応用
Project/Area Number |
18613003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
横山 茂 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (00210633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東田 陽博 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (30093066)
池田 和夫 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (60231130)
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Keywords | 末梢神経損傷 / 疼痛 / イオンチャネル / 脊髄後退神経節ニューロン |
Research Abstract |
左坐骨神経を切断した成体ラットを神経障害性疹痛のモデルとして使用した。切断後3-7日後に近位側断端および右坐骨神経幹(健常側)からmRNAを抽出した。cDNA合成の後、サブトラクション・ハイブリダイゼーション法を行い、cDNAクローン約150個を得た。これらの塩基配列を部分的に決定し、BLAST (Basic Local Alignment Tool)による検索を行い、GenBank/EMBL/DDBJデータベースに登録されている塩基配列と比較した。その結果、89%のcDNAクローンにおいて、既知のタンパクをコードする塩基配列と一致もしくは高い相同性を示した。しかしながら、残りの11%では既知のタンパクとの有意な相同性は認められなかった。既知のタンパクの内訳は、細胞外基質および細胞膜表面分子(フィブロネクチンなど)が25%、細胞骨格関連分子(チュブリンなど)が14%、リン酸化酵素・代謝酵素(ヘキソサミニダーゼなど)が18%、分泌タンパク(アポリポタンパクなど)が11%、RNA合成関連分子(リボゾームタンパクなど)が4%、タンパク合成関連分子(翻訳伸長因子など)が4%、細胞の恒常性維持(ホメオスターシス)に関連するタンパク(熱ショックタンパクなど)が3%、細胞周期・DNA複製関連分子が3%、その他が18%であった。これらの中から細胞外基質タンパクを選び、脊髄後根神経節ニューロンのイオンチャネル発現に与える影響を検討中である。
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Research Products
(3 results)