2006 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム人文地理学の学史体系化に関する国際共同研究の企画
Project/Area Number |
18630017
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
野間 晴雄 関西大学, 文学部, 教授 (00131607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筒井 一伸 鳥取大学, 地域学部, 講師 (50379616)
筒井 由起乃 追手門学院大学, 文学部, 講師 (10368186)
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Keywords | 人文地理学 / 地理学史 / 地理学会 / 国際共同研究 / 国際情報交換 / ベトナム / 企画調査 |
Research Abstract |
本研究の目的は,ベトナムにおける人文地理学の発展・変遷史を体系化し,日本とベトナムの地理学者による国際共同研究の企画を行うことである。具体的には,日越の人文地理学者による打ち合せ会議,意見交換会議および研究会の開催とベトナムにおける資料収集を中心に行った。 日本国内の研究者間の研究打ち合せを2回(4月:大阪,6月:鳥取)で行い,活動方針を決定した。7月にはベトナムの海外共同研究者2名が所属するベトナム国家大学ハノイ理科大学地理学部で打ち合せ会議と研究会を合計3回実施した。8月にはベトナム国家大学ホーチミン人文社会大学地理学部の研究者と意見交換会議を開催し,本研究の趣旨説明と協力依頼を行った。この結果,ベトナム北部に偏りがちであったベトナム側協力研究者を,ベトナム南部へも広げることができ,ベトナム全国的な研究体制が確立された。また9月には研究代表者の野間が,"Japanese Geography : Tradition and Innovation in the 20th Century"をベトナム国家大学(ハノイ理科大学地理学部)とベトナム地理学会の共同刊行物に発表し,ベトナム地理学者に対し広く,人文地理学の発展・変遷史を体系化の必要性を呼びかけた。筒井一伸は日本の地域開発に関わる動向,筒井由起乃はベトナム地理学会の動向を公刊した。10月にはベトナムの共同研究者と,ハノイで打ち合せ会議と研究会を合計2回もち,各分野のベトナム側責任者の選定が完了した。 以上の本年度の活動の結果,各研究分野のベトナム側コアメンバーが確定し,人文地理学の発展・変遷史を体系化に向けた国際共同研究体制が確立した。平成19年度は本研究の成果を基礎に,ベトナム地理学の発展・変遷史に関する研究活動を別途資金を得て,継続することとなっている。
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Research Products
(5 results)