2006 Fiscal Year Annual Research Report
歩行者・自転車交通研究の体系化と重点課題の戦略的構築
Project/Area Number |
18636007
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
塚口 博司 立命館大学, 理工学部, 教授 (80127258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 英生 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20166755)
内田 敬 大阪市立大学, 工学研究科, 助教授 (60203535)
小川 圭一 立命館大学, 理工学部, 講師 (50303508)
金 利昭 茨城大学, 工学部, 助教授 (40205050)
飯田 克弘 大阪大学, 工学研究科, 助教授 (70222809)
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Keywords | 歩行者 / 自転車 / 歩行者・自転車混合交通 / 移動制約者 / Traffic / Trip / Travel / Planning |
Research Abstract |
歩行者・自転車交通に関する研究は、わが国においても1960年代後半以降、約40年にわたる研究蓄積があるが、研究成果を体系的に取りまとめるには至っていない。このため、学会等で歩行者・自転車交通に関する研究活動が活発に行われているが、過去に行われたものと同様の研究が繰り返し実施されることがある一方、重要な研究課題が後回しになるといった状況も生じている。そこで、本企画調査研究は、(1)歩行者交通ならびに自転車交通に関する既往の研究成果を分析・整理し、歩行者・自転車交通研究の枠組みならびに現時点における到達点を明確にする、(2)(1)に基づいて、更新が必要な事項(データ)、ならびに社会動向等を反映して新たに取り組むべき課題に関しては、戦略的な研究課題として設定することを目的とした。 本研究では、交通主体を「歩行者」、「歩行者・自転車」、「自転車」、および「移動制約者」に区分するとともに、対象をTraffic、Trip & Travel、Accident、およびPlanningとして総括表(マトリックス)を示した。この総括表のセル(研究領域)ごとに主要文献リストを作成し、本研究構成員による議論に基づいて、当該研究領域における研究蓄積の「到達度・信頼度」を「調査」と「分析」に分けて評価した。「調査」に関しては「調査方法が確立されているか」、「基礎データが取得されているか」、また「分析」に関しては「分析方法が確立されているか」、「定量的成果が得られているか」という側面から評価した。具体的な評価は、「既に成果が出ている」「既存の成果はあるが、時代の変化に合わせて更新が必要である」「いろいろな成果、意見はあるが、全体の合意には至っていない」「既存の成果がなく、新しい研究の立ち上げが必要である」「上記の評価にそぐわない」の区分で実施した。 この総括表に基づいて、各研究領域における到達点を明らかにするとともに、今後、戦略的に取り組むべき課題について検討した。
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Research Products
(6 results)