2006 Fiscal Year Annual Research Report
高度反応制御を可能とする構造体触媒反応システムを目指した触媒分子反応工学
Project/Area Number |
18636015
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
増田 隆夫 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (20165715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 哲 工学院大学, 工学部, 教授 (90005538)
田川 智彦 名古屋大学, 大学院工学研究科, 教授 (10171571)
草壁 克己 福岡女子大学, 人間環境学部, 教授 (30153274)
岸田 昌浩 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (60243903)
尾上 薫 千葉工業大学, 工学部, 教授 (40265468)
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Keywords | 構造体触媒 / ゼオライト膜 / 非定常反応場 / 反応分離 / 膜型反応器 / マイクロリアクター / 水素透過膜 / 燃料電池型反応器 |
Research Abstract |
持続可能な発展のためのグリーン触媒プロセスを開発するためには,ナノ反応場である触媒とマクロ反応場である反応器が一体となる構造体触媒を開発する必要がある。この反応システムついて調査研究を行い,次の成果を得た。 1)報告会(3回):平成18年9月12日(苫小牧),平成18年11月1-2日(名古屋) 平成19年1月5日(東京) 2)出版:化学工学会編「進化する反応工学-持続可能社会に向けて-」槇書店(2006年10月)に,研究代表者と研究分担者は構造体触媒反応システムに関して,計91頁執筆した。 これらの活動により,構造体触媒反応システムを学理と実理の両面で具体化するためには,目的の反応が所望の場所で高速かつ選択的に進行するように,活性点周りの分子レベルから反応器のマクロレベルにわたって物質・エネルギー移動を所望のベクトル(方向と速度)で制御できる構造化された反応場の設計・合成・操作法を構築する必要がある。そのためには,「構造化反応場」を軸にして,(1)ミクロレベルの機能分離型構造化反応場,(2)物質移動ベクトル制御型構造化反応場,(3)エネルギー移動ベクトル制御型構造化反応場,の3つの課題に分割して体系化を図る必要があることを明確にした。 さらに,上記の成果を基に,構造体触媒反応システムの研究を推進するため,初期の目的である特定領域研究『構造化触媒反応場:物質・エネルギー移動のベクトル制御型グリーン反応システムの構築』(研究代表者:工学院大学五十嵐哲)研究期間:平成19-21年度,を申請した。
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Research Products
(1 results)