2007 Fiscal Year Annual Research Report
時代変化を伴う仮想都市空間の自動生成とシミュレーション
Project/Area Number |
18650017
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西原 清一 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (50026168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 幸男 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (80311596)
三谷 純 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (40392138)
水野 一徳 拓殖大学, 工学部, 助教 (20439524)
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Keywords | 都市モデル / グラフィクス / 道路網 / 交通環境 / シミュレーション / 仮想環境 / 人工物 / 仮想都市 |
Research Abstract |
都市は時代とともに自律的に変化していくと同時に、一つの都市内においても地域によって盛衰を繰り返している。このように都市はあたかも一つの生命体(有機体)のような性質を有しており、たしかに人工物ではあるが、同時に自然現象としての側面も備えている。このような観点に立って都市を捉え、都市計画や環境計画におけるコンピュータの応用可能性を拡げることを目標において研究を実施した。 このように、都市は複雑系(complex system)の一つであると推察されるので、前年度に引き続き、局所的な相互作用に基づいた経済モデルを構築し、衰退や発展などの都市の各種現象を視覚的に再現することを試みた。さらに加えて、都市機能および住空間としての都市の快適さなどに関して、交通渋滞などの道路交通問題に関する交通シミュレーションシステムを開発した。 以上により、住宅地・商業地・生産地・低開発地等の土地分類の上に経済指標を被せたダイナミックモデルを実装し、一般の仮想都市および実在の池袋駅周辺の過去60年の再現シミュレーションを行った。記録されている実データとの照合を行い、十分現実に近い結果が得られた。また、道路交通シミュレーションに関しては、都市の人工物をめざして自動車が移動するとき、建物の種別に影響されるようなモデルを構築してシミュレーションを行った。実験データの解析はまだ実施していないが、動作システムの開発が完了した。都市の諸問題のなかでも大きな交通環境の問題への一つのアプローチをスタートさせることができた。
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