2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18650052
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
松井 徹 Wakayama University, システム工学部, 准教授 (00157231)
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Keywords | ゴム膜 / 形状デザイン / 仮想現実 / 糸 / 物理モデル / 形状計測 / スプライン / アップレット |
Research Abstract |
最終年度ではモデラーで創作した形状を本出力機器で出力する造形実験を行う予定であったが、2年度に判明した出力形状の限界により適用可能形状に対する実験を行った。実験のために、16点の紐の制御を2mm制度で行った.出力形状はモデラーBlenderで節点16点の平面として作成し、節点を変形させて形状を作成した。変形前後の節点の距離をゴム膜の紐の長さとし、本出力装置で曲面を生成した。出力形状を位相シフト法による形状計測することで、形状出力装置としての性能を検討した。形状出力装置としての結果を述べる。 (1)「ゴム膜を内側から紐で引っ張ることで成型する形状デザイン出力装置」は、緩やかに変化するアンパンのような曲面に適用できるが、線状の凹を持つ曲面や枝状の形状には用いられない。 (2)提供範囲内で出力NURBS曲面はゴム膜厚が変化しない範囲で多項式曲面として表わせるため、パソコン内で作成された形状が紐の制御範囲内で出力できている。 初年度計画にあるネットワーク上での検討も行った。出力されるモデル形状を拡張VRML形式としモデリングしたパソコンから本機器の接続されたパソコンへのデータ受け渡しにはMySQLを使用した。また形状の画面出力はJavaViewのアップレットを使用した。この構成で形状データの共有と出力が可能であることを確認した。 最終年度で機器の改良やパソコンの故障等で発表・論文にはいたらなかった。研究を進めるに従い、当初のアクチャル・リアリティを行うには本機器は性能不足であることも判明した。
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