2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18650053
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
布川 博士 Iwate Prefectural University, ソフトウェア情報学部, 教授 (00208274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 毅 信州大学, 繊維学部, 教授 (00092867)
佐藤 究 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (70282035)
小笠原 直人 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (30305312)
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Keywords | 感性組織 / エージェントシミュレーション / 感性 / シミュレーション |
Research Abstract |
1.モデルの高度化 前年度(2006年度)において調査結果(合理的要素の収集および感性的要素の実態の収集)をもとに抽出された感性パラメタをもとに,さらに現実をシミュレートするためのモデルを構築した.具体的には,動的に変化する感性パラメタの導入である.そのために,感性パラメタに確率分布を導入した.これにより以下のことが可能となった (1)シミュレーションの結果を単一ではなく分布(期待値)として示すこと (2)複数のシミュレーションを個別データセットで複数行っていた昨年度のシステムと違い,同時に複数のシミュレーションすること 2.システムプロトタイプの構築 前年度(2006年度)のモデル調査(情報処理システム関連モデルの調査)および1(モデルの高度化)に基づき,実験システム(コンピュータソフトウェア)を構築した.このシステムは1(モデルの高度化)を表の形でモデルを記述でき,各感性パラメタには簡単な操作で確率分布を設定できる.さらに,モンテカルロ法によりシミュレーションを実行でき,それをグラフの形で表示することもできる.このシステムの設計と構築を行った. 3.総括 ほぼ,計画通りの進捗であった.研究申請時は高度化の具体的方法自体が調査対象であったが,前年度(2006年度)の成果をもとに具体的方法として確率分布の導入という方法を見い出し,それを組み込んだ実験システムを構築できた.本年度(2007年度)は会社経営という一般的な事柄以外に領域を特定した分野における感性についての分析も行いより現実的な課題の抽出もこことみた.具体的にはレストラン(フードビジネス)についてである.今後,このように,この方法が実際の経営システムをどの程度のレベルでシミュレーションしているのかを検討する必要がある.次年度の課題である.
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Research Products
(7 results)