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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ヒトとリスザルの因果知覚に関する比較認知心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 18650068
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

長田 佳久  Rikkyo University, 現代心理学部, 教授 (00133455)

Keywords因果知覚 / リスザル / 比較認知
Research Abstract

平成19年度はヒト成人を対象とした実験,およびリスザルを対象とした実験のトレーニング・テスト試行を実施した。加えて効率的な実験のための装置拡張を行なった。<ヒト成人を対象とした実験>
昨年度の予備実験で得られたデータを元に実験を行なった。モニター上方左右から中央に向かって同時に移動し,接触した後に下方左右へ移動する2つの円刺激を用いた。接触前後の速度比(1:5,3:3,5:1)を変数として変化させた。加えて,接触前後の色を変化させ,色の変化が速度比による因果事象の見えにどのように影響を与えるか検討した。現時点で4名の実験参加者からデータが得られ,分析の結果,色が支配的に因果知覚に影響を与える参加者と,ほとんど影響がみられない参加者の両方の参加者が存在した。これは色と速度比という2種類の因果知覚の手がかりが独立的に作用していることを示唆する結果であった。
<リスザルを対象とした実験> 昨年度から引き続きトレーニングを行なっている個体のうち2頭がトレーニングを終了し・テスト試行に移行した。また新たに2頭のリスザルでトレーニングを開始した。テスト試行に移行した2頭はヒトの実験と同様な手続きでテストを行なった。独立変数は接触前後の速度比(1:5,2:4,3:3,4:2,5:1)であった。リスザルの課題は指定した刺激が最終的に移動した位置をボタン押しにより反応することであった。その結果,リスザルは速度比3:3,4:2,5:1においてチャンスレベル(50%)よりも有意に通過事象として知覚した。この結果はリスザルとヒトの因果知覚が何らかの共通性に基づいて知覚されていることを示唆するものであった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://www.rikkyo.ne.jp/~z3000235/index.html

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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