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2006 Fiscal Year Annual Research Report

視覚的大脳活動野モニタリング法を用いた末梢神経修復術後における機能回復機序の検討

Research Project

Project/Area Number 18650092
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

柴田 実  新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (50196432)

Keywords大脳可塑性 / イメージング / フラビン蛋白 / 末梢神経再生
Research Abstract

I.同一マウスにおける、経時的な経頭蓋的大脳活動状況観察の可能性の検討
コントロールマウスの頭皮を切開、頭蓋骨を露出し、前肢に振動刺激を与え、誘発される大脳賦活野をモニタリングすることにより大脳賦活屋のモニタリングは安定して施行可能となった。さらなる検討として頭皮をもとにもどし、8週後に再度同じ誘発シグナルをモニタリング可能かどうか検討中であるが、これまでの結果では8週後二度目のモニタリングは十分可能であると考えられる。すなわち、同一マウスを用いて数ヶ月にわたり、2〜3回の経時的な観察が可能と考えられる。
II.末梢神経電気刺激による大脳賦活野の同定
マウス正中および尺骨神経を露出し、ユニークメディカル社に特別注文作成した微小刺激電気により電気刺激を加え、それぞれの神経ごとに誘発、賦活される大脳皮質野領域の特定、鑑別が可能であるか、現在検討中である。きわめて細い、マウスの末梢神経損傷を起こさないようにして顕微鏡下に末梢神経を剥離し、電極を設置、大脳モニタリングのために実験動物の体位を変換してもモニタリング可能かどうか検討中。電極を設置した神経を損傷せずに、繰り返し電気刺激を適切に与えることは想像以上に困難であることが判明し、さらなる改良・工夫をおこなっている。この神経刺激でモニタリング可能となればさらに安定したモニタリングが可能となる。
III.I,IIの検討が終了次第、末梢神経切断・修復モデルを用いて経時的に対象神経支配領域の振動刺激または神経直接刺激により特定大脳領野の賦活状態のモニタリングを行う。できれば経時的に観察を行い、領野の移動および範囲の変化を計測する。
IV.IIIのモニタリングが可能であれば、橈骨神経を切離、直ちに縫合・修復したモデルで橈骨神経知覚領域に隣接する前腕外側神経(筋皮神経の末梢知覚神経枝)領域に連日キシロカインゼリーを塗布し、前腕皮神経知覚領野を麻痺させるものとしないコントロールの間で違いがでるかどうか観察する。仮説としては局所表面麻酔処置を行ったグループでは橈骨神経修復課程において、前腕外側皮神経領野の解放により、神経回復における大脳賦活領野の再配分の短期間正常化が起こると考えられる。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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