2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18650157
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
大黒 一司 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 助教授 (10326746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濃沼 信夫 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60134095)
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Keywords | リハビリテーション / 脳卒中 / 診療報酬 / 介入量 / ADL |
Research Abstract |
【目的】2006年4月の診療報酬改定後、脳卒中患者に対する発症早期からのリハビリテーション(以下リハ)の実施状況と改定による影響を検討することを目的とする。 【対象と方法】脳卒中で入院しOT、PT、STのいずれかを受療後退院した患者で2006年4月の診療報酬改定前の67名と改定後の45名の合計112名を対象とした。リハ開始及び終了時のバーセル指数(BI)、OT、PT、STの介入量(単位数)、入院期間及びリハ期間などを調査した。 【結果】分析対象は、調査項目すべての記載があり、在院日数が2週間以上でリハ開始時BIがすでに100点の者を除く46名とした。男性16名、女性30名、平均年齢は75.8±11.1歳である。在院日数は55.9±37.7日、リハ期間は51.5±36.8日である。介入量は145.1±110.0単位である。BIはリハ開始時38.5±35.5点、終了時62.9±38.7点で平均改善度は24.5±24.2である。発症日の即日入院は80%で自宅退院率は65.2%である。入院からリハ開始までの期間は3日以内が47.8%である。診療報酬改定前後の在院日数、リハ期間と介入実施日数は改定後が有意に短縮されている。BI開始時、退院時に改定前後で有意差はみられなかった。対象者一人あたりのリハ介入単位数は改定前159.7単位、改定後130.5単位と減少したが有意ではなかった。一方、一日あたりの介入単位数は改定前2.9単位、改定後3.8単位であり改定後で有意に増加していた。 【結論】診療報酬改定後が改定前に比べ在院日数、リハ期間、リハ実施日数が短縮されリハ介入量も減少したが、ADLの改善状況には変化がみられなかった。一方、改定後の対象者一人の一日あたり介入量が増加しており、リハ実施日数あたり介入量の増加がADL改善に影響を及ぼすことが示唆された。
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Research Products
(1 results)