2006 Fiscal Year Annual Research Report
体性感覚刺激強度・速度の違いによる姿勢応答特性及びその発達的変化
Project/Area Number |
18650168
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
藤原 勝夫 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (60190089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 仁 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (50167871)
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Keywords | 圧感覚 / 筋感覚 / 感覚参照系 / 姿勢応答 / 感覚刺激 |
Research Abstract |
足底圧刺激および下腿筋振動刺激の速度と周波数の違いによって、誘発される姿勢応答がどのように変化するかを検討した。健塵な大学生12名を被験者とした。足底圧刺激:安静立位姿勢保持時に、足底の第1中足骨頭部に圧刺激を負荷した。直径5mmの円柱9個(3×3)を床から突出させ刺激した。円柱は14×14mmに7mm間隔に設置した。刺激振幅は、基本的には0.5から2.0mmまで0.5mmずつ増大させた。初めに、2.0mm/sで後傾し、0.125mm/sで前傾する振幅(1.1±0.6mm)を特定した。その振幅において、刺激速度を2.0から0.125mm/sまで1/2倍ずつ低減させ、傾斜方向が反転する速度を特定した。3回連続した傾斜方向か、4回以上の刺激で6割以上(最後の2回連続)の傾斜方向をもって、その刺激での傾斜方向とした。傾斜応答開始時間は、足圧中心が圧刺激開始時点から安静時動揺の平均位置の1SDを越える時点までの時間とした。速い速度では後傾し、遅い速度では前傾した。それぞれの変曲速度は後傾0.42±0.25mm/s、前傾0.31±0.16mm/sであった。その応答時間は後傾1.9±0.7s、前傾3.9±2.5sであった。振動刺激:足関節の高さでアキレス腱部に、底面が13×2mmの角材で200gの圧力を加え、振幅0.5mmで所定の振動周波数の振動を負荷した。初めに40Hzで後傾することを確認した。その後周波数を30,20,10,5Hzと減少させ、前傾に転じる周波数を特定した。その直前の周波数との間で傾斜方向が変化する周波数を分解能1Hzで特定した。傾斜応答開始時間は、足底圧刺激実験と同様の方法で測定した。高い周波数では後傾し、低い周波数では前傾した。それぞれの変曲周波数は、後傾24±6Hz、前傾23±6Hzであった。応答時間は後傾3.0±1.7sと前傾2.6±1.6sであった。
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