2007 Fiscal Year Annual Research Report
水泳力学シミュレータ・筋骨格モデル・GAの統合による自由形最速泳フォームの解明
Project/Area Number |
18650175
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中島 求 Tokyo Institute of Technology, 大学院・情報理工学研究科, 准教授 (20272669)
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Keywords | 水泳 / シミュレーション / 筋骨格モデル / 遺伝的アルゴリズム / 最適化 / スポーツ工学 / 流体力学 |
Research Abstract |
1. 回流水槽中における泳者の全身の運動および骨格筋の筋活動状態を測定する測定システムを構築した.具体的には,まず運動の測定については,泳者にマーカーを貼付し,保有している三次元動作解析システムを使用して行った.筋活動状態の測定には,本申請研究経費で購入した筋電位計(2ch)を使用した.保有している6ch分の筋電位計と合せ8chとして防水処理を施し,データロガーにデータを記録するようにした.また,泳者に貼付するマーカーの作成や,カメラの設置用装置などの製作も行なった.カメラ設置法については,固定式か移動式かを検討した結果,回転移動式とし,回転用カメラフレーム,およびキャリブレーション用マーカーの製作も行った. 2. 運動測定結果をシミュレーションへ入力する手法の構築を行った.具体的には,運動測定結果はあくまでマーカーの三次元座標のみであるので,これより,各関節の関節角および全身の姿勢を算出するアルゴリズムを構築した. 3. 構築した測定システムを用いて被験者実験を行い,遊泳中の泳者の筋活動状態および上肢の運動を測定し,筋力発揮タイミングを統合シミュレータによる計算結果と比較検討した.その結果,シミュレーションと実験ではやや開きがあることがわかった.この原因については,筋骨格モデルの問題による可能性もあるが,実験の被験者数もまだ1名のみであるので,今後より多くの被験者について,構築した測定システムを用いて実験を行い,原因を明らかにする必要がある. 4. 以上までの内容について,2件の国際会議および1件の国内会議で講演発表を行った.
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