2006 Fiscal Year Annual Research Report
センサ付きパソコンマウスによるストレスマネージメントシステム
Project/Area Number |
18650193
|
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
水澤 純一 青山学院大学, 理工学部, 教授 (50229689)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 延江 桜美林大学, 大学院国際学研究科, 教授 (50289980)
中園 嘉巳 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30180300)
|
Keywords | ストレス / 社会医学 / 情報工学 |
Research Abstract |
本研究では、デスクワークで日常操作するパソコンのマウスに、温湿度センサ、脈流センサを実装し、人のストレス状態変化をセンサデータから読み取り、その情報を組織(会社など)が管理し、精神科医など専門家の診断を受ける必要があるストレスレベルを識別するシステムを構築することを目的としている。 1 USBケーブル接続の市販のマウスを購入し、複数種類のセンサマウスを試作した。温湿度センサ、脈流センサをマウスのどの位置に何個装着するのが好ましいか実験した。マウスを右利きで操作する場合には親指の先端(爪の反対側)周辺として、利用者に意識してセンサにタッチしてもらうことが良いという結論になった。 2 市販マウスにセンサを装着すると、温湿度センサはディジタル、脈流はアナログ情報でセンシングが行われる。これらをディジタル信号形式に統一して、USBケーブルを利用してパソコンに報告する仕組みを試作した。具体的には、マウスとパソコン間にボックスを用意し、ボックス内でH8CPUによりディジタル信号に変換し、USBケーブルを介してパソコンに接続した。 3 センサマウスから取得した手の温湿度および脈流情報をパソコンで処理するプログラムを学生が試作した。試作プログラムは、センサから報告されたデータをそのままEXCELで処理できるファイル形式で記録する他、ストレス状態を判定するアルゴリズムも複数作成して評価を試みた。 4 試作したセンサマウスによりストレス状態を判定できる可能性があるかどうかを見るため、研究室の学生10名程度を被験者としてデータを取得した。また町田産業祭に青山学院大学の名前で参加しアンケートを実施した。 5.センサマウスを利用することで、個人のストレス状態をどの程度判定できるかについて検討した。現時点では、判定できる可能性はあるが、データには個人差が顕著に現れ、処理アルゴリズムの一層の改善が必要である。
|