2006 Fiscal Year Annual Research Report
小児のメタボリックシンドロームの診断基準策定と新たな生活習慣病予防医療の開発
Project/Area Number |
18650198
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
本郷 実 信州大学, 医学部, 教授 (40209317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 健一 信州大学, 医学部, 教授 (40143979)
日高 宏哉 信州大学, 医学部, 助教授 (10362138)
横田 素美 信州大学, 医学部, 教授 (10188815)
阪口 しげ子 信州大学, 医学部, 教授 (90126863)
畦上 真子 信州大学, 医学部, 助手 (40324272)
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Keywords | 小児 / メタボリックシンドローム / 生活習慣 / 健康教室 |
Research Abstract |
近年、小児では、生活習慣病の頻度が増加の一途をたどっていると言われているが、その実体は不明な点が多く、予防医療の社会的取り組みも未だ不十分である。本研究の目的は、1)学校検診の有効性の向上および小児におけるMetabolic syndromeの診断基準設定、2)地域と連携した小児における生活習慣病予防管理システムの開発、を行うことである。 科学研究費補助金交付1年目は、県内3つの中学校の学校検診で、身体測定、血液生化学検査、生活習慣アンケート調査を実施して生活習慣病関連の臨床データベースを構築した。その結果、肥満、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、鉄欠乏性貧血、糖代謝異常、脂肪肝など生活習慣に関連した検査異常並びに不規則な食生活、運動習慣の欠如が高率に認められた。これに伴い、平成18年4月に「青少年のMetabolic syndromeを考える」研究会を設立し、同年12月に成果の発表、討論、講演会を行った。また、長野県衛生部、県教育委員会、県医師会、県栄養士学会の協力を受け、信州大学医学部附属病院に新たに開設された「先端予防医療推進センター:先端予防医療部門」、松本市の「熟年体育大学リサーチセンター」、松本大学人問健康学部と連携して2つの中学校で健康教室を開催し、集団指導の他、ひとりひとりのニーズに合わせたよりきめ細やかな食事・運動の個別指導を開始した。さらに、県内保健所、栄養士会、運動指導士会の要請により、小児の生活習慣病の実体並びに予防策についてそれぞれの研修会で講演を行った。 来年度は、小児における独自のMetabolic syndromeの診断基準設定に向けて引き続きデータを収集し、生活習慣改善、生活習慣病予防並びに健康増進のための教育プログラムを作成する予定である。
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Research Products
(1 results)