2007 Fiscal Year Annual Research Report
大豆等の食品などに含まれる天然中の植物エストロゲンによる疾患予防効果の展開研究
Project/Area Number |
18650225
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center |
Principal Investigator |
臼井 健 Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center, 内分泌代謝高血圧研究部, 研究室長(臨床内分泌代謝) (20271512)
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Keywords | 大豆 / エクオール / ダイゼイン / エストロゲン |
Research Abstract |
大豆等に豊富に含まれる植物エストロゲンであるイソフラボンについてその疾患予防効果について基礎研究から臨床疫学的研究にわたり検証した。特に最近注目されているダイゼインをエクオールに代謝出来る人(エクオールプロテューサー)と出来ない人(エクオールノンプロデューサー)の意義づけを踏まえて以下の解析を行った。ゲニステイン、ダイゼインおよびダイゼイン代謝産物であるエクオールについて複数のin vitroの解析(レポーター遺伝子アッセイ、受容体との結合実験、メダカを用いたビテロジェニンアッセイ、MCF7細胞を用いた増殖能アッセイ)でエストロゲン活性を有していることを確認しこの活性はエストロゲンのアンタゴニストの投与にて完全にキャンセルされた。特にダイゼインはエストロゲン受容体の2つのサブタイプのうちβに対して強い活性を示した。またレポーターアッセイ系においてPPARγ活性も認められた。一般健常人におけるエクオールプロデューサーの頻度を調査したところ男性で約30%、女性で約25%だった。更にエクオール産生能と各種の臨床パラメーターとの関連解析では尿中にエクオール排泄が確認できる人の方が検出出来ない人にくらべBMI,血中レプチン濃度、血中高感度CRP濃度の有意な低値を認めておりメタボリック症候群に対して有利に作用する傾向を認めている。以上のことより大豆の摂取で含まれているイソフラボンのエストロゲン作用によって種々の疾患予防効果かもたらされる可能性が十分にあると考えられる。
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[Presentation] A Case of massive Adrenal Myelolipoma Associated with 21-Hydroxylase Deficiency.2007
Author(s)
Hanae Hagiwara, Takeshi Usui, Tsunehisa Tsuru, Eisaku Mori, Takeshi Kimura, Tetsuya Tagami, Akira Shimatsu, Mitsuhide Naruse, Sachiko Minamiguchi, Takuma Kato, Hiroshi Okunoa.
Organizer
The Endocrine Society's 89th Annual Meeting
Place of Presentation
Toronto
Year and Date
20070602-05
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