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2006 Fiscal Year Annual Research Report

バブル経済崩壊後の日本における「新中華街」の設立に関する経済・文化地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 18650266
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

山下 清海  筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (00166662)

Keywords中華街 / チャイナタウン / 経済地理学 / 文化地理学 / 華僑 / 華人
Research Abstract

バブル経済崩壊後の日本において,計画的に設立された「中華街」あるいは「チャイナタウン」の名称を冠した地区が増えている。本研究では,このような現象を捉え,「新中華街」の設立の背景,その意義について,経済地理学的考察に加えて,日本社会の基底に内在する中国文化に対する意識や態度を含めて,文化地理学的な側面から考察することを目的とするものである。
研究計画初年度の平成18年度は,関係文献,資料などの収集,それらのデータベースの作成を行った。また,日本国内および韓国の新中華街の現地調査を実施した。
大阪の千里中華街は,平成19年1月で閉鎖されてしまった。また仙台では,中国資本による「仙台空中中華街」構想があったが,この計画は途中で頓挫することになった。これら新中華街のいわば「失敗」の要因を探ることが,次の重要な課題となる。日本における新中華街構想は,バブル経済崩壊後,明瞭な成功をおさめているところは少ない。
新中華街の成功例として,韓国の仁川(インチョン)の仁川中華街の調査を行った。仁川中華街は,横浜中華街の発展をモデルにしている。その成功の背景には,対中国関係の緊密化や地元の自治体の積極的な振興政策が重要な意義をもつことが明らかになった。また,東京のように大きなヒンターランドを有するか否かが,新中華街の成否の重要な鍵となっている。
今後は,各地の新中華街および新中華街構想の実態調査を続け,それらを類型化し,発展あるいは衰退の背景や要因について,より深く考察していきたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 第二次世界大戦後における東京在留中国人の人口変化2007

    • Author(s)
      山下清海
    • Journal Title

      人文地理学研究 31

      Pages: 97-113

  • [Journal Article] 池袋チャイナタウンの形成-日本最初のニューチャイナタウンの事例として-2007

    • Author(s)
      山下清海
    • Journal Title

      日本地理学会発表要旨集 71

      Pages: 102

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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