2007 Fiscal Year Annual Research Report
窒素とアルゴンを用いた高確度な海水年齢決定法の開発に関する研究
Project/Area Number |
18651002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡辺 豊 Hokkaido University, 大学院・地球環境科学研究院, 准教授 (90333640)
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Keywords | 海水年齢 / 窒素 / アルゴン / 酸素 |
Research Abstract |
H18年度に確立した分析法と以下の計算方法を用いて、H19年度にはその信憑性を明らかにするために北太平洋高緯度海域で季節毎に得た海水試料の分析し、鉛直的な気泡貫入量の見積もりを行った。 A項(真の飽和度)とB項(気泡貫入量)推定式: N_<2(obs)>=A_<N2>・N_<2(s)>+0.780・B(1),Ar_<(obs)>=A_<N2>・(k_<Ar>/k_<N2>)・Ar_<(s)>+0.009・B(2) A_<N2>:窒素の飽和度(%)、N_<2(s)>とAr_<(s)>:現場の水温・塩分・大気組成比から求められるN_2とArのそれぞれの飽和濃度、k_<N2>、k_<Ar>:窒素とアルゴンの気体交換速度、B:気泡が直接溶け込んだ量、0.789及び0.009:N_2とArのそれぞれの大気混合比。 その結果、気泡貫入量は水深1000m以深では変動せず、その上層、表層・中層において季節的に10-50μmol/kgの範囲内で変動することを明らかにした。 さらに、この方法を、年代決定に用いられているCFCsが観測されている南半球40度付近を一周する数十点の観測点試料について、窒素とアルゴンを測定し、気泡貫入の程度を計算した。その結果、年代は5-10年程度補正する必要があることが明らかになった。
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