2006 Fiscal Year Annual Research Report
ダイオキシン類の排泄促進に関わる遺伝子群の検索とその作用機構の解明
Project/Area Number |
18651027
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中西 剛 大阪大学, 大学院薬学研究科, 助手 (50303988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 英典 大阪大谷大学, 薬学部, 助手 (50419462)
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Keywords | 内分泌撹乱物質 / ダイオキシン / 代謝 / 解毒 |
Research Abstract |
本研究では、発癌性や生殖毒性を有し、体内への蓄積性が非常に高い環境汚染物質であるダイオキシン類の排泄促進に関する検討を行った。既に我々は、ダイオキシン類の中でも最も毒性が強く難分解性の2,3,7,8-Tetrachlorodibenzo-p-dioxin(TCDD)を、マウスにおいて尿中へ積極的に排泄するcompound Aを見出している。そこで本研究では、まずcompound Aにより排泄されたダイオキシン類の分子の同定を行うために、得られた尿サンプルについてHPLCによる分析を行った。その結果、TCDDの代謝物と考えられるフラクションも得られたが、compound Aにより排泄が促進していたのは代謝を受けていないTCDDそのものである可能性が示唆された。そこで次に、TCDDのみを投与したマウスとTCDD+compound Aを投与したマウスの肝臓におけるmRNA発現パターンを、Affimetrix社のオリゴヌクレオチドアレイ(GeneChip Mouse Genome 430 2.0)を用いて解析を行った。各群3匹のマウスから得られた肝臓をプールし、そのRNAから得られたシグナル値をスキャッタープロットにより解析したところ、R^2=0.879となり遺伝子発現に変化がある可能性が示唆された。また45100個の搭載遺伝子のうち発現が2倍以上(log ratio≧1;p<0.05)のものが1173個、0.5倍以下(log ratio≦-1;p>0.95)のものが1504個確認された。
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