2006 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオームを基盤とする膠原病関連新規自己抗体の同定・解析法の確立
Project/Area Number |
18651097
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
小森 浩章 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 助手 (30372725)
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Keywords | 膠原病 / 自己抗体 / 無細胞タンパク質合成系 / AlphaScreen法 / 疾患モデル / MRL / lprマウス / 組換え近交系 / genomics |
Research Abstract |
目的:無細胞タンパク質合成系とAlphaScreen法、ならびに膠原病関連組換え近交系MXH/lprマウスを組合わせ、膠原病の病因・病態解析や病状の把握に有用な新規自己抗体をhigh-throughputに検出、同定する手法の確立を試みた。 方法:これまでにMRL/lprマウスとC3H/lprマウス(組換え近交系MXH/lprの親系統)の交配系を用いて同定された膠原病関連疾患感受性遺伝子座から位置的候補遺伝子を120個選び、無細胞タンパク質合成系によりビオチン融合蛋白質を合成した。これらの合成蛋白質に対する血清中自己抗体の有無を、組換え近交系MXH/lprマウスと両親系統の計11系統を対象に、AlphaScreen法を用いて解析した。検出された自己抗体価と各種膠原病病態(糸球体腎炎、血管炎、関節炎、唾液腺炎等)の組織学的スコアとの関連を統計学的に解析した。 結果:解析したほとんどの合成蛋白質に対して何らかの系統で自己抗体の産生が認められた。そのうち、20個程度の合成蛋白質に対する自己抗体価について、膠原病病態の組織学的スコアと統計学的に有意な相関が認められた。 来年度の展望:本年度の研究により無細胞タンパク質合成系とAlphaScreen法ならびに組換え近交系MXH/lprマウスを組合せた自己抗体検出法は非常に有用なものであることが明らかとなった。来年度は合成蛋白質の数や組換え近交系MXH/lprマウスの系統数を増やすことにより統計学的により信頼性のあるデータを得るとともに、合成蛋白質の投与実験やポリクローナル抗体の作製による詳細な病態解析へと歩を進める予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Cappuccino mutation in an autoimmune-prone strain of mice suggests a role of platelet function in the progression of immune complex crescentic glomerulonephritis.2006
Author(s)
Yoshida M, Saiga K, Hato T, Iwaki S, Niiya T, Arita N, Komori H, Tsubaki T, Furukawa H, Terada M, Maeyama K, Nemoto K, Nose M, Ono M.
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Journal Title
Arthritis Rheum
Pages: 2934-2943