2006 Fiscal Year Annual Research Report
ブラジルにおける日系既成宗教教団の展開に関する宗教社会学的研究
Project/Area Number |
18652007
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Research Institution | Osaka University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
坂東 照啓 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50252739)
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Keywords | 既成仏教 / 日系団体 / 婦人会 / 開教 / 護持会 / 仏教会 / 日系文化 / ブラジル |
Research Abstract |
1.日系既成仏教教団のブラジル開教について、日本国内で宗派の宗務庁(宗務院)、元開教使、専門家へ聞き取り、資料収集と整理 前々年度末(2006年3月)から前年度はじめ(2006年4月)にかけてのブラジル現地調査で収集した資料を整理し、ブラジルにおける日系既成仏教(開教)寺院と日本における既成仏教寺院との成り立ちと活動の相違点について検討した。ブラジルにおける寺院の開教活動について、関連資料と開教使、信徒(護持会会員)への聞き取りから得られた情報を整理、分析した。さらに、各宗派の宗務庁から宗派の海外開教についての方針、取り組みについて聞き取り調査と関連資料の収集を行い、海外開教支援の特徴についても考察を行った。 2.ブラジルにおける日系既成仏教寺院と現地日系団体への訪問、資料収集と整理 2007年2月24日から2007年3月28日まで、ブラジルのサン・パウロ州とパラナ州における既成仏教宗派寺院を訪問し、住職(開教使)、仏教会(護持会)、婦人会への聞き取り調査と現地日系文化協会への聞き取り調査を行い、関係資料の収集を行った。収集した資料を整理し、現地寺院の特徴を分析するとともに、活動の課題と展望について考察した。 3.日系既成仏教教団のブラジル開教に関する学会発表(2回) 収集した資料を整理、分析した結果の一部を以下の学会にて発表した。 2006年10月22日、多文化関係学会第5回大会(於立教大学)にて発表。題目は「浄土宗南米教団による開教活動-ブラジルにおける日系既成仏教の歴史と課題-」。 2006年11月25日、言語文化学会第20回大会(於関西大学)にて発表。題目は「ブラジルにおける浄土宗の開教の歴史と展望-日系既成仏教のブラジル開教」。
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