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2006 Fiscal Year Annual Research Report

表紙裏反古を国文学研究資料として活用する方法の開発を目指す研究

Research Project

Project/Area Number 18652024
Research InstitutionJissen Women's University

Principal Investigator

渡辺 守邦  実践女子大学, 文学部, 教授 (00074930)

Keywords国文学 / 表紙裏反古 / 古活字宗存版 / 反古の抽出
Research Abstract

近世前期の出版物には表紙の裏側に反古を潜ませる例があったりする。この研究はその反古を国文学の研究資料として活用するだめの方法を考究するものであり、次のような計画にもとづいて推進した。
1 表紙裏反古に関する研究資料の収集
2 表紙裏反古の所在に関する情報の収集
3 実地に赴いての表紙裏反古の調査
4 ワークショップ形式による研究集会の開催
このうち、今年度の研究成果として特記すべきは、4のワークショップの開催であった。
この集会には参加者(アドバイザい)として(1)国立国会図書館その他古典籍を収蔵する主要図書館の司書、(2)近世の印刷出版に関する論考を持つ研究者、(3)仏教学研究者、(4)その他この種の分野に関心を寄せる若手研究者および院生を招聘し、表紙裏から反古を取り出す作業に立ち会ってもらうだけではなく、実地に作業を体験していただいた。
研究集会の経過、成果および問題点については、次年度に報告書を作成してまとめを付ける予定であるが、あえてここに記しておきたいことがある。それは当目の作業によって取り出された反古の正体が判明したことである。反古はすべて宗存版と呼ばれる慶長元和期の古活字版であり、その総数は24葉ご従来刊行が確認されていなかった版種多数を含むもめであった。この研究は反古を抽出ずる方法を問題にするもめであり、反古の解明は次元を1ランク上げた研究課題であるが、予期せざる成果を先取りできたことは何よりもめでたいことである。
なお反古解明の詳細は下記の論文をご覧いただきたい。
小山正文氏「寛永二十年版『黒谷上人語燈録』の表紙裏より抽出された宗存版」(「同朋大学仏教文化研究所紀要」26号。2007年3月)
小山先生は当日のゲストアドバイザーである。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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