2007 Fiscal Year Annual Research Report
自然言語処理技術への応用を前提とした構文意味解析のための言語学的基礎理論の研究
Project/Area Number |
18652038
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
近藤 真 Shizuoka University, 情報学部, 教授 (30225627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 幸宏 創造科学技術大学院, 教授 (20193526)
小西 達裕 静岡大学, 情報学部, 准教授 (30234800)
小暮 悟 静岡大学, 情報学部, 助教 (40359758)
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Keywords | 構文解析 / 自然言語理解 / 意味理解 / 文脈理解 |
Research Abstract |
昨年度,本研究課題と平行して行なってきた意味表現に関する研究成果から,本研究で用いる意味表現に関して,その修正・拡張が行なわれた。本年度は,この意味表現の修正・拡張に対応するため,新意味表現に対応した構文意味解析アルゴリズムの洗練化,新意味表現に対応した概念辞書の洗練化,新意味表現に対応した構文意味解析器の洗練化とその評価を行なった。 1.新意味表現に対応した構文意味解析アルゴリズムの洗練化 これまでの意味表現では,システムが知識として持っている内容と,ユーザの入力文に含まれる意味内容とを明示的に意味表現上で区別していなかった。これらを明示的に区別するように意味表現のデータ構造を変更し,さらに,これまでの意味表現で例外的な処理を必要としていたいくつかの事柄に関し,例外処理が不必要となるように意味表現が修正・拡張された。この意味表現の修正・拡張と昨年度の構文意味解析器の評価結果を踏まえ,これまでに検討されてきた構文意味解析アルゴリズムに関して,さらなる洗練化を図った。 2.新意味表現に対応した概念辞書の洗練化 上記の意味表現の修正・拡張にともない,既に構築済みの概念辞書に関して,新意味表現に対応するためのデータ構造を修正するとともに,洗練化を図った。 3.新意味表現に対応した構文意味解析器の洗練化とその評価 上記の意味表現の修正・拡張と昨年度の構文意味解析器評価結果を踏まえ,1で検討された構文意味解析アルゴリズムに対応するように,構文意味解析器の実装レベルでの修正・拡張を行い,新意味表現に対応した構文意味解析器を試作した。また,これまでに蓄積されてきたデータセットを試作器にかけることにより,試作器が昨年度までの構文意味解析器と同等の精度を達成していることを確認した。
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Research Products
(1 results)