2006 Fiscal Year Annual Research Report
加齢による社会活動の変化にともなう言語使用の変化に関する研究
Project/Area Number |
18652045
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
尾崎 喜光 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 主任研究員 (10204190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村中 淑子 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (70253185)
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Keywords | 加齢 / 言語変化 / 社会活動の変化 / 方言使用 / ライフステージ語 |
Research Abstract |
7月上旬に研究チームで行なった検討会の結果を受けて、9月上旬に札幌市で、12月上旬に姫路市で、主として地元の成人を対象とするインタビュー調査を実施した。インタビューの内容は、若年層の頃(主として中学生・高校生)と比べ現在の自分の言葉で変化したところはないか、変化があった場合いつ頃、どんなきっかけで、なぜその言葉を使い始めたか等を中心に、基本的に2〜3人のグループ単位で自由談話に近い形で行なった。インタビューは全体を録音し、事後に概要をアルバイタに文字化させ、分析のための備えとした。インタビューできた人数は計28人(16グループ)であった(札幌12人=7グループ、姫路16人=9グループ)。 インタビューの結果、加齢変化がいろいろな人に共通して見られる可能性が考えられる表現については、量的側面から安定した情報を得るために、札幌と姫路の若年層(主として卒業年次の専門学校生・大学生)を対象とするアンケート調査を実施した。中高年層で使う者が少なからずいることの確認も必要だが、若年層で使う者が少ないということの把握も本研究課題では必須だと考えたからである。回答者のうち有志については、卒業後社会人となってからインタビューを行ない、学生時代との異同を確認することとした(2年次以降に実施)。また、回答者の一部については、回答者を通じて両親に回答を依頼し、現在と中学・高生時代とを比較する形でのアンケートを行なった。意識を通じてではあるが、実時間による変化の有無を探ろうとした。アンケートの回収数は学生943人(札幌516人、姫路427人)、親50人(札幌46人、姫路4人)であった。
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