2007 Fiscal Year Annual Research Report
中国入日太語話者の話順亦替歯套話維椿方略の恋容と非変容に関する言語接触論的研究
Project/Area Number |
18652049
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
村岡 英裕 Chiba University, 文学部, 教授 (30271034)
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Keywords | 接触場面 / 話者交替 / 沈黙 / 話題提供 / 会話維持 |
Research Abstract |
2年目にあたる平成19年度は,主に3つの方向で研究をすすめた。 (1)すでに収録した中国人上級日本語話者と日本語母語話者の会話9組,日本語母語話者9組の会話文字化資料を使い,さらに詳細に日中の会話システムの差違を示すモデルの構築に努めた。 (2)新たに中国人上級日本語話者と日本語母語話者の会話5組の会話データを収集し,中国人側には会話時のポーズの際の意識をフォローアップ・インタビューによって確かめる方法をとった。結果として,会話システムの確認になったと同時に,会話維持のために管理が強く働いていたことが明らかになった。このことは,中国語会話システムの非変容的な側面とともに,変容的な側面(つまり日本語会話システムの習得)に対するデータが収集できたことを示している。 (3)また,中国人日本語話者を単に日本語非母語話者として,その日本語能力の習得(あるいは不足)を記述するアプローチを越えて,中国語母語話者ないしは複数の言語知識を部分的ではあっても兼ね備えている多言語使用者として見なすことによって,会話システムの変容と非変容に対する新たな視点を探すことを試みた。その追求の中間報告として,アムステルダムにおけるSociolinguistic Symposium17で発表を行った(4月3日-5日であったため,今年度の活動としては載せない)。 なお,本来,研究計画では中国人との対照のために,韓国人日本語言者についてもデータ収集を考えていたが,韓国語会話システムについての先行研究が少なく,明らかとは言い難いため,今年度は中国人日本語話者についてのみ扱った。
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