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2006 Fiscal Year Annual Research Report

朝鮮の植民地初等学校ー慶尚北道における伝統教育からの移行過程研究

Research Project

Project/Area Number 18652070
Research InstitutionDaito Bunka University

Principal Investigator

古川 宣子  大東文化大学, 国際関係学部, 助教授 (20307143)

Keywords伝統的教育機関 / 書堂 / 私設学術講習会 / 植民地学校制度 / 普通学校 / 学校就学状況
Research Abstract

今年度実施した調査としては、主に慶尚北道の大邱に滞在しながら、「洞」レベルでのフィールドワークを行った。具体的には以下の諸点について実施した。
1)植民地期の達城郡月背面の上仁洞を対象として、現在も同地域に住み続けている人々を中心にインタヴューを行った。特に、伝統的教育機関である書堂について、同族部落をなした丹陽萬氏一族が運営した「都坪斎」及び「大徳書室」と、蜜陽孫氏が運営した「贍慕斎」を訪れ(現存)、その関係者たちに当時の運営情況などについて聞くことができた。
2)上仁洞に居住する蜜陽孫氏の『族譜』を収集できた。今後、インタヴュー調査とクロスさせながら、同氏族の当時の居住形態や学校就学状況を把握する上で利用する。
3)月背普通学校の設立背景について、最近発行された『月背郷土誌』を入手し、その筆者に会い史料の残存状況などについて予備的な調査を行った。月背普通学校が設立される際に、当初校舎を提供したとされる労働夜学(講習会)の写真が残っており、普通学校設立。運営に講習会が果たした役割を解明する上での手がかりになると考えられる。
4)上仁洞の「月谷歴史博物館」を訪れ、当時の洞民についての展示物について調査を行った。その結果、1945年「解放」後、大邱経済界で活躍した人物の教育暦が把握でき、洞内に1920年に設立された「私立徳山学校」(正式には私設学術講習会として行政側からは認可された:徳山講習会)を卒業した後で日本に留学し中学校に入学したとされている。これは、植民地の非制度教育機関(私設学術講習会)と植民地本国の中等教育機関の連続関係を示し、当時の植民地学校制度のありかたを明らかにする上でも示唆的な事例であり、今後更に事実確認のレベルでの調査が必要である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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