2006 Fiscal Year Annual Research Report
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18653011
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
片山 裕 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (10144403)
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Keywords | 比較政治 / フィリピン / 財政 / ガバナンス |
Research Abstract |
次の3つの期間にわたってマニラでの現地調査を行った。 (1)5月17日(木)-24日(木)、(2)7月20日(木)-8月3日(木)、(3)10月27日(金)-10月30日(月) この3つの現地調査のうち、(3)では、ミンダナオ島サンボアンガ市で開催されたフィリピン政治学会に参加し、意見交換を行った。前2者で行った調査は下のとおりである。 (1)文献調査:フィリピンの一般紙、経済紙等中で、過去の記事がデータベース化されているのは、Philippine Daily InquirerとBusiness Worldであるが、本報告者は前者については、本社資料室に出向き、そこでのみ利用可能なデータベースの検索を実施し、必要な記事をダウンロードし、コピーした。また、後者については、利用契約を行い、前者と同様の作業を行った。これ以外にも、有力分析誌NewsBreakを購読、関連記事を検索した。 (2)分析:今回の財政危機と財政改革がこれまでのそれとどのように異なるのか問題点の整理を行うと同時に2004年6月から2年間の財政危機と財政改革のクロノロジーを作成し、誰が主要なアクターであったかを明らかにした。 (3)関係者への面接:アキノ政権下での国家経済開発庁長官パデランガ氏(フィリピン大学経済学部教授)およびアロヨ政権政権の閣僚であったに聞き取り調査を行い、とくに、再選前後からの大統領(及びその周辺)による「課題設定」で、誰がどのような役割を果たしたかについて分析した。 これ以外にも日本国内で、データの整理分析を行うとともに、「ガバナンス」概念についての文献調査を行った。
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