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2006 Fiscal Year Annual Research Report

時間割引率と危険回避度:ニューロエコノミクスによるアプローチ

Research Project

Project/Area Number 18653027
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

筒井 義郎  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (50163845)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大竹 文雄  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (50176913)
藤田 一郎  大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (60181351)
晝間 文彦  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (00063793)
Keywordsニューロエコノミクス / 時間割引率 / f-MRI / 金融論 / 喫煙 / 双曲割引
Research Abstract

予定していた、時間割引率計測に関する予備実験とfMRI実験を実施した。これらの実験の目的は、時間割引率および双曲割引の個人間の相違が、どのように脳の賦活領域の違いもしくは活動レベルの違いと対応しているかを解明することである。このために、予備実験としては、通常の経済実験をおこない、時間割引率が高いグループと低いグループ、および、双曲割引が強いグループと弱いグループの被験者を選んだ。時間割引率は、次のような質問によって調べた。「明日3000円もらうこと(A)と、15日後に3100円もらうこと(B)を比較すると、あなたはどちらを選びますか」この質問のAとBの金額をいろいろ変えて、どのくらいの利率でAからBにスイッチするかを調べた。このスイッチする率(時間割引率)はlogitモデルを用いて推定した。
この予備実験の結果に基づいて、時間割引率が高いグループと低いグループ、および、双曲割引が強いグループと弱いグループの被験者を選び、fMRI内で同様のタスクを行って、脳画像を撮像した。喫煙者が双曲的になるという報告があるので、これを確かめるために、喫煙者を被験者とする撮像もおこなった。また、民族によって違いがある可能性を考慮して、中国人留学生を対象とする撮像も行った。被験者には正しい回答を行うインセンティブを与えるために、回答に応じた報酬を支払った。
現在、fMRIによって測定されたBOLD信号(血流量)を各グループ間で比較し、その活動領域の差から、時間割引に関連する脳部位を明らかにするという分析をSPMという解析ソフトを使って行っているところである。この分析にはかなりの時間を要する見通しである。
また、今後、喫煙と時間割引の関係をより詳しく分析することを目指して、薬理脳科学の研究者との共同研究に発展させるべく、研究打ち合わせを行った。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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