2006 Fiscal Year Annual Research Report
介護保険制度における集中的在宅ケアと施設利用マネジメントのシステムの開発と評価
Project/Area Number |
18653049
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
平岡 公一 Ochanomizu University, 文教育学部, 教授 (10181140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冷水 豊 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (00073015)
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Keywords | 介護保険 / 要介護高齢者 / 施設利用マネジメント / 在宅ケアシステム / プログラム開発 |
Research Abstract |
前年度から繰り越した経費で実施する研究について、今年度においては、まず、前年度行った在宅生活の継続が困難になりつつある要介護高齢者に対するプログラム開発のための事例検討と資料分析の結果を整理し、実践モデルの設定と試行的なサービス提供を行うための検討を、現地(X県Z市)の研究協力者とともに行った。合わせて、先進事例として、N県N市の高齢者総合ケアセンターK園を訪問し、総合的なケアサービスのシステムの開発の経緯と手法、プログラムの具体的な内容と運営方法を中心にヒアリング調査と資料の収集・分析を行い、その結果を、開発を進めてきた「施設サービス利用情報ツール茅野版」の内容とともに、現地の協力者に報告し、どのように実践モデルの設定と試行的サービスの提供に活用するかを検討した。 その結果、現地のサービス提供体制の状況を考慮すると、新たなプログラムを開発し、従来の実践モデルとは別の実践モデルに基づいて試行的なサービス提供を行うよりも、これまでの実践モデルを改良しつつ、サービス提供を継続し、その結果を評価しつつ、更なる改善を図る方が、研究目的の達成に有効であるという結論に達した。そして、その対象とする事例として、心身の状況の不安定、家族関係等、困難な条件を抱えるケースを選び、サービス提供の経過と結果の継続的な観察と分析を行った。 その結果は、今年度の経費で実施した研究に反映させ、在宅生活維持のためのプログラム開発のあり方の検討に活用した。
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