2007 Fiscal Year Annual Research Report
知的障害関係施設における従事者養成過程と史資料の整理保存のあり方に関する研究
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18653053
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Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
蒲生 俊宏 Japan College of Social Work, 社会福祉学部, 准教授 (60297976)
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Keywords | 知的障害関係施設 / 従事者養成過程 / 史資料 / 近江学園 / 滝乃川学園 / 国立秩父学園 |
Research Abstract |
近江学園において、その初期から永年にわたり在職された女性従事者A氏が遺された史資料につき、その生前に故人より史資料の委託を受けた社会福祉法人から保存整理の依頼を頂いた。研究部での所属期間が長かったことから、研究・医療関係の史資料の比率が高いが、会議速記録、写真、随想記といったものも多数存在しており、貴重な史資料の発掘であるといえる。同法人への3回の研究出張は、本史資料の整理と大分類ベースでのリストアップを優先した。また、昨年度実施した聞き取りの2件分について文字化を完了し、更に手書きガリ刷りの初期「南郷」の一部、初期近江学園保母C氏の追悼集についても文字化の作業を終了した。 滝乃川学園関係では、石井筆子が校長を務めた静修女学校(これは後の滝乃川学園保母養成部のモデルの一つとも考えられる)に母親が在籍していたというB氏に聞き取りを実施し、貴重な写真の提供を受けた(社会福祉法人滝乃川学園所蔵)。滝乃川学園においては本館保存のための修復工事が開始され、史資料の一時移転保存の必要が生じ、その作業の一部について協力体制を組んだ。また、同園所蔵の写真資料のデジタル化とリスト化については、継続して作業に当たっており、関連ソフトの導入により効率を高めつつある。 国立秩父学園における養成関係の史資料については、調査の設計に関する情報提供について打診し、次年度が学園創立50周年に当たることを念頭に、集中的に作業を進める予定としている。
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