2007 Fiscal Year Annual Research Report
新しい描画調査の開発とその画像解析による社会心理学的応用
Project/Area Number |
18653063
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹村 和久 Waseda University, 文学学術院, 教授 (10212028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩満 優美 北里大単大学, 院医療系研究科, 助教授 (00303769)
若山 大樹 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教 (40363741)
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Keywords | 描画 / 画像解析 / 社会調査 / 投影法 / 社会心理学 / 臨床心理学 |
Research Abstract |
社会調査では、通常、評定法や自由回答法などの評価用語や自然言語での反応をもとに人々の心理傾向を検討しているが、リスク認知調査のように、調査対象者が標準言語も充分に話せないといった、調査者と共通の言語を持たない状況では、描画が重要な判断材料になる。本研究では、昨年度の研究の成果をもとに、描画から社会心理的解釈を行うことができるような方法論をさらに発展させるための研究を行った。具体的には、2004年の長岡での地震を経験した人々に震災において怖かったことについての描画を求め、また、購買状況での商品選択状況、精神病院での患者と大学生のバウムテストの実施などを行い、描画の計量的分析の手法をさらに検討した。具体的には、これらの描画の定量的特徴分析を行うために、得られた描画像をスキャナによって計算機に画像データとして取り込み、画像をいくつかに分割し、分割された画像を画像解析ソフトウェアにより、濃度解析し、濃度ヒストグラムから、平均、分散、歪度、尖度などを求める。さらに、分割された画像に対して、空間濃度レベル依存法などによって、エネルギー、エントロピー、相関、局所-様性、慣性、角度別二次モーメント、平均などを求めた。また、精神病院のデータについては、精神医、臨床心理学者による質的解釈の知見を併用して、データの解釈を行った。本研究の結果については、国内外の学会で研究発表を行った。
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Research Products
(5 results)