2006 Fiscal Year Annual Research Report
発達の多様性を描くための複線径路・等至性モデルの開発
Project/Area Number |
18653069
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
佐藤 達哉 立命館大学, 文学部, 教授 (90215806)
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Keywords | 複線径路・等至性モデル / 等至性 / システム / 文化心理学 |
Research Abstract |
2006年度はクラーク大学・ヴァルシナー教授を海外共同研究者として迎え、国内では京都大学・安田裕子氏を研究協力者として迎え、複線径路・等至性モデル(TEM)の開発を行った。 本研究は、方法論を検討するものであるため、『使える』ツールになることが重要であり、『使ってみたい』と思える人を巻き込んでいく必要があるが、シンポジウム企画などを通じて、確実に仲間を増やしている。指定討論として依頼した先生方や、関心をもたれた方をMLなどに誘い議論に巻き込みながら、より密な議論を日常的に展開しつつある。 より公共的なツールとして価値をもたせるために、研究手順の標準化をめざしたが、単なるマニュアル化にならないような工夫が必要であり、まだ完成の域には達していない。 成果の公表として国内外の学会で以下の企画を行った。 19th Biennial Meeting of International Society for the study of Behavioural Development (ISSBD), in Melbourne, Australia,(2006年7月) Poster Symposium Historically Structured Sampling(HSS) and Trajectory Equifinality Model(TEM); Newmethodologies for Cultural Historical Approach Convenors: Tatsuya Sato, Jaan Valsiner 日本発達心理学会第18回大会(2007年3月) 自主シンポジウム「人間発達の多様性を描く複線径路・等至性モデル,その議論の展開〜時間,文化,そして方法論的意義に焦点をあてて〜」。 このほか、ケンブリッジ大学出版会「社会発達心理学ハンドブック」にTEMの概説論文(英文)、妊娠中絶に直面した女性についての論文、心理学専攻生の進路選択についての論文(英文)をそれぞれ執筆した(現在印刷中=2007年度出版) さらに方法論に関するホームページを作成し、広く周知に努めた。 http://www.k2.dion.ne.jp/~kokoro/TEM/
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Research Products
(2 results)