2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18653071
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
青木 紀久代 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (10254129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲野 好重 大手前大学, 現代社会学部, 教授 (90269803)
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Keywords | 心理教育プログラム / 就学前教育プログラム / アクションリサーチ / 貧困 / 国際研究者交流 / フィリピン / 地域援助 / 生涯発達 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度ナーサリーで試験的に実施した1.介入プログラム(親教育プログラム)の評価および2.親教育プログラムの地域実践を行った。具体的には、以下である。 1.親教育プログラムの効果の測定:ナーサリーに通う3〜6歳児の養育者49名を対象に、不適切な養育の予防を目的に計7セッションの親教育プログラムを行った。プログラム実施後、効果の測定ために(1)親への構造化インタビュー(2)ナーサリー教師による子ども評定、(3)プログラムの実施記録の分析を行った。その結果、プログラムの実施前後で、子どもの不安緊張は有意に、主体性の欠如は有意傾向で改善が見られた。また親に関しては、殴る・叩くといった不適切な養育行動が改善されたことが示され、参加者自身の満足度もおおむねよい評価が得られた。 2.親教育プログラムの地域実践:昨年度実施された親教育プログラムを地域に拡大するため、今年度は親教育プログラムの指導者養成を行った。当初は、指導者全てを昨年度の親教育プログラム受益者から選出する予定であったが、地域リーダーとなるべき人材を現地カウンターパートと討議した上、教区の地域親リーダー(夫婦)が望ましいとの結論に至った。そこには、昨年度のプログラム受益者も含まれている。親教育プログラムの指導者養成プログラムの内容は、親教育プログラムの体験的学習を中心とし、最後に現地カウンターパートが理解習熟度テストを実施した。このテスト結果から、地域指導者の選出を行い、次年度から本格的に地域で親教育プログラムを実施する予定である。
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Research Products
(13 results)