2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18653091
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Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
澤野 由紀子 University of the Sacred Heart, 文学部, 准教授 (40280515)
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Keywords | 教育学 / 生涯教育 / 比較教育学 / 生涯学習論 / ソーシャル・キャピタル / 文化的資本論 / 学習のより広い便益 / スウェーデン・モデル |
Research Abstract |
本研究は、すべての人々に人生のあらゆる段階で、学校教育、家庭、地域、職場などのなかに広がる多様な学びの機会を保障することを目指す「生涯学習社会」において、学習が個々学習者及び社会先般にもたらす様々な効果を質的に明らかにすることを主な目的とする。その際、日本とスウェーデンにおいて多様な学習機会に参加している成人学習者に焦点をあてる。 19年度は、昨年度に引き続き、日本とスウェーデンの生涯学習政策と政策評価の現状、ならびに学習のより広い便益に関する理論についての文献を検討し、知見を深めた。また、日本およびスウェーデンの成人学習者6名に対するインタビュー調査を実施し、質問項目と分析枠組の妥当性について検討を行った。 日本国内においては、インタビュー調査に合わせて研究会を開催し、地域で様々な社会的活動に積極的に取り組んでいる学習者の方々から、本調査研究に関する意見も聴取した。スウェーデンには、2月末に訪問し、スウェーデン人成人学習者に対して英語でのインタビュー予備調査を行った。また、現地の研究協力者であるDr.Ann-Kristin BostomおよびDr.kiwako Nystromより本調査研究に関する専門的立場からの助言を得た。 また、9月には、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのサラエボ大学にて開催された第13回世界比較教育学会に参加(旅費は聖心女子大学が負担)し、上記のスウェーデンの研究協力者とともに生涯学習の国際比較研究に関するワークショップを開催し、本研究の中間報告を行った。
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