2007 Fiscal Year Annual Research Report
小・中学校における栄養教諭が携わるカリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
18653113
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Research Institution | Jissen Women's Junior College |
Principal Investigator |
白尾 美佳 Jissen Women's Junior College, 食物栄養学科, 准教授 (00352708)
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Keywords | 栄養教諭 / 小学校 / 中学校 / 食育 / カリキュラム |
Research Abstract |
児童生徒の栄養に関する問題として、肥満、偏食、孤食等が問題となっており、生活習慣病予備軍の増加が懸念されている。そこで、2005年より栄養教諭制度が創設され、国では2005年7月に食育基本法が施行し、2006年3月に食育推進基本計画が策定された。栄養教諭については、2008年度になりほとんどの都道府県で栄養教諭の導入を実施することになった。しかしながら、栄養教諭はすべての学校で導入されているわけではなく、各都道府県で数名の栄養教諭しか導入されていないのが実態である。本研究では、こういった状況の中、栄養教諭が教科内、教科外カリキュラムとどのようにかかわって行くべきか模索するとともに、学校給食のあり方で児童生徒ならびに、教諭の食に関する意識の違いについて検討した。また、積極的に小中学校の栄養教諭のかかわる食育関連の授業研究に参加し、その有効性を検討した。 栄養教諭が関与できる教科においては、家庭科、総合的な学習の時間、保健、生活科、理科、社会など多岐にわたっている。特に本年度は、家庭科、総合的な学習の時間におけるカリキュラム開発をおこなった。なお、小中学校において、学校給食が自校式かそうでない学校かによって、児童生徒の食に関する意識に変化がなかったというデータが存在するものの、本研究においては学校給食の自校式とセンター方式、ならびに栄養士配置校か配置されていない学校かで児童生徒の食に関する意識が違っていると考えられた。また、教諭の意識も異なっていた。今後、学校給食のあり方に関わらず、栄養教諭がどのように児童生徒に対する食に関する指導を実践してゆくべきなのかを検討する必要性がある。
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