2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18653118
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
米谷 淳 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (70157121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
棚橋 美代子 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (20113318)
大野 雅樹 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (50194254)
猪崎 弥生 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (00176124)
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Keywords | 子育て支援 / 児童学 / 保育技能 / 医療保育 / CLS / 人形劇 / 絵本 / 児童文化 |
Research Abstract |
本研究は児童学を基盤とする子育て支援に関わる新しい学問領域の構築とその教育研究拠点形成をめざした学際的研究プロジェクトであり、2年間で本格的研究の準備をする計画を立てた。1年目の平成18年度は、研究分担者の交流を重ねて学問領域のイメージを明確にしていくとともに、観点整理と仮説設定をするために児童文化、保育者養成、病棟保育や、その他子育て支援に関する以下の調査・検討を行なった。 1.小児看護、病棟保育に関する調査研究 米谷は医療保育学会大会に出席して日本の現況、学会の動向、とくに、医療保育士認定制度の発足について情報収集した。さらに、大阪市立大学で開催された米国のCLS指導者を囲む医療保育者の集いに出席し、その後、大阪の医療保育の2つの拠点病院を視察して実態調査をした。 大野は研究協力者の原とともに8月に米国の子ども病院等を視察し、CLSに関して情報収集をした。 2.保育士養成のための高度な教育プログラムの検討 (1)京都女子大学に識者・経験者を招き、児童文化や子育て支援に関する研究会を開催した。そこでは、プロの人形劇の指導者、児童相談所の巡回指導員や母親の子育て支援のためのネットワークづくりの中心的人物から、実践力のある保育士に必要な技能や子育て支援の現状について説明を受け、ディスカッションをした。 (2)保育士コースの大学4年生に人形劇を習得させた後、保育園、子ども病院、児童館などで公演を行なわせ、それをフォローアップして保育技能の養成について検討した。 (3)人形劇の指導者と保育園の協力のもとで、プロの人形劇を保育園児にみせ、その時の子どもの反応を詳細に分析し、子どもに人形劇を見せる意味と方法について検討した。 (3)絵本、人形劇、舞踊などの保育における表現の領域について児童文化や保育者養成の視点から検討するため、資料収集と分析を行なった。
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Research Products
(2 results)